【ネパール~広島】令和7年度青少年赤十字国際交流事業
事業概要
この事業は国内外の青少年赤十字メンバーが交流を深め、青少年赤十字の実践目標の一つである「国際理解・親善」を促進することを目的に隔年で開催しています。日本赤十字社本社で開催するJRC/RCY International Meetingと各都道府県支部が主催する海外メンバーの受入研修の二部構成で実施しています。
今年度は19ヵ国38名のメンバーが来日しました。
広島県支部は、19ヵ国のうちネパール連邦共和国の高校生2名を10月25日~30日の間で受入れました。原爆ドーム・広島平和記念公園を訪問する平和学習、宮島・厳島神社の視察、縮景園での茶道体験等の異文化体験や、広島市立舟入高等学校での交流等を実施しました。
※RCY・・・Red Cross Youth(日本のJRC(青少年赤十字)と同義)
※10月25日、30日は東京~広島間での移動日
10月26日(1日目) にっせきの森での植樹体験
三原市大和町にあるにっせきの森にて、日本赤十字社広島県支部・カンボジア赤十字社ユース相互交流事業への参加者のうち4名と植樹体験を行いました。
体験を行う前に、ひろしま人と樹の会の方から、森林の大切さや植樹をする際の注意点、樹の特徴などについてレクチャーをしていただきました。
その後、参加者みんなで昼食をとり、植樹体験を行いました。
慣れない作業でしたが、参加者同士でコミュニケーションをとりながら高校生6名で30本の樹を植え、森林の大切さと自然を育むことの大変さを体験を通じて学びました。
レクチャーを受ける様子
植樹を行う様子
植樹を行う様子
10月27日(2日目) 広島平和記念資料館見学と舟入高校でのJRC交流
2日目は、広島平和記念資料館の見学と広島市立舟入高等学校への授業見学、JRC交流を行いました。
広島平和記念資料館では、被爆資料や遺品、被爆者の証言等から戦争と原爆の歴史を学び、平和であることの尊さについて学び、考える時間となりました。
午後からは、広島市立舟入高等学校にて、2つのクラスの授業を見学しました。
ネパールの学校生活と違うところを新鮮に感じ取り、生徒の皆さんとコミュニケーションをとっていました。
英語の授業を見学した際には、グループワークの様子を見学し、一緒に課題に取り組んでいました。
放課後には、JRC部の生徒との交流を行い、ペットボトルキャップとコンタクトケースの回収を体験しました。
平和公園内の記念碑の説明を受ける様子
授業見学で生徒と交流する様子
JRC部の活動を体験する様子
10月28日(3日目) 廿日市・宮島視察、護国神社訪問
3日目は、宮島周辺を視察しました。
世界遺産である厳島神社の訪問や広島の特産であるもみじ饅頭づくりを体験しました。
自分で作ったもみじ饅頭は格別だったようで、とてもおいしそうに食べていました。
また、ネパールには海がないため、海や砂浜に触れることができ、喜んでいる様子でした。
その後、護国神社を訪問し、お参りをしたり、絵馬に願いを書くなど、日本の文化と歴史に触れました。
海に触れる様子
鳥居前で記念撮影
もみじ饅頭づくりを体験する様子
10月29日(4日目) 大久野島訪問、茶道体験
4日目は、うさぎ島こと大久野島を訪問しました。
大久野島毒ガス資料館で、昭和初期に太平洋戦争で使用する毒ガスを作る工場があり、製造過程で多くの犠牲者を出したことや、痛ましい事実を風化させることがないよう、当時の資料等を展示されている様子を見学しました。
その後、歴史に触れ、平和へ思いをはせながら、うさぎにエサをあげながら島内を散策しました。
午後からは、江戸時代に大名庭園として築成されて以来現在に続く縮景園を訪問しました。縮景園では茶会に参加し、上田宗箇流の先生指導を受けているAICJ高等学校の生徒さんに作法等をご指導いただきました。
初めての茶道体験に緊張している様子でしたが、AICJの生徒さんと和気あいあいとした雰囲気の中で日本の文化に触れることができました。
広島滞在の最終日ということで、広島県支部の職員と夕食を囲み、滞在中の体験を振り返りながら、東京での国際交流ミーティングに向けて英気を養いました。

大久野島でうさぎにエサをあげる様子

AICJ高校の生徒さんから指導を受け、茶道体験をする様子

お抹茶を点てる様子