国内災害救護・国際活動について

国内災害救護

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地震・台風・事故などの災害や、有事の事態が発生した場合、被災地で医療救護活動を行うために赤十字では救護班を派遣します。そのため、日頃から前橋赤十字病院に8班(DMAT2班を含む)、原町赤十字病院に2班の救護班を設けるとともに、多数の傷病者を受け入れ可能な体制を整えています。また、群馬県赤十字血液センターは血液製剤を確保し、県内医療機関に供給します。同時に、赤十字では救援物資の配分、防災ボランティア活動、こころのケア活動等も積極的に行います。

医療救護

災害が発生すると、ただちに救護班やdERUを派遣し、救護所の設置、被災現場や避難所での診療、こころのケア活動などを行います。

群馬県支部では、前橋赤十字病院に8班(DMAT2班を含む)、原町赤十字病院に2班の医療救護班を事前に登録し、早急に災害現場に出動できる体制を整えています。
(DMATのメンバー6名)  (救護班1班のメンバー7名)
 ・医師            ・医師
 ・看護師長          ・看護師長
 ・看護師 2名         ・看護師 2名
 ・主事  2名         ・主事  2名
                ・薬剤師

こころのケア

特別に訓練を受けたこころのケア要員が避難所や地域を巡回しながら、被災者の健康や身近な悩みなどをお聞きして、そのお力になれるように支援するとともに、ストレスやその対処法などについてお話し、安心感・安全感を持って頂けるよう活動を行います。

救援物資の配分

群馬県支部では、被災者への救援物資を配布しています。
火事や水害のような小規模災害においても、市町村を通じてお見舞いの品として配布しています。

・毛布
・タオルケット、バスタオル
・緊急セット

血液製剤の配給

各血液センターで必要な血液製剤を備蓄し、血液需給を調整する体制をとり、災害時に円滑に配給いたします。

義援金の受付・配分

災害により被害を受けた方々に対して、お悔やみや応援の気持ちをこめて、受け付けた義援金を全額、公平に配分します。

救護資機材の整備

災害救護活動に必要な救護資機材、車両、医療資機材等を県内赤十字施設、市町村等に配備しています。
(主な過去の配備内容)
・災害救援車両(市町村、保健福祉事務所、赤十字施設)
・災害救護倉庫(市町村、保健福祉事務所)
・炊き出し釜(市町村、保健福祉事務所)
・テント(市町村、保健福祉事務所)
・AED(市町村、保健福祉事務所)
・救急車(赤十字病院)
・災害対応資機材(赤十字施設)

過去の災害対応(群馬県支部)

(過去の災害対応一覧)
・日本航空機墜落事故(昭和60年8月13日~9月28日)
・北海道南西沖地震(平成5年8月10日~16日)
・阪神・淡路大震災(平成7年1月21日~2月22日)
・水上豪雨災害(平成10年8月27日~9月1日)
・北海道有珠山噴火災害(平成12年4月27日~30日)
・尾島町化学工場爆発事故(平成12年6月10日)
・水上町湯檜曽川水難事故(平成12年8月6日)
・東海豪雨災害(平成12年9月15日~22日)
・新島地震災害(平成12年10月7日~12日・平成12年11月30日~12月6日)
・新潟中越地震(平成16年10月24日~11月22日)
・新潟中越沖地震(平成19年7月16日~26日)
・東日本大震災(平成24年3月11日~7月25日)
・関越自動車道高速ツアーバス事故(平成24年4月29日)
・高崎市綿貫病院近隣火災(平成25年3月4日)
・御嶽山噴火災害(平成26年9月27日~29日)
・関東・東北豪雨災害(平成27年9月10日~10月13日)
・軽井沢スキーツアーバス転落事故(平成28年1月15日)
・熊本地震(平成28年4月16日~5月17日)
・草津白根山噴火災害(平成30年1月23日)
・平成30年7月豪雨災害(平成30年7月6日~8月25日)
・群馬県防災ヘリコプター墜落事故(平成30年8月10日~11日)
・北海道胆振東部地震災害(平成30年9月6日~13日)
・南牧村大仁田地内マイクロバス転落事故(令和元年5月10日)
・令和元年台風15号災害(令和元年9月9日~13日)
・令和元年台風19号災害(令和元年10月12日~14日、10月23日~25日)
・新型コロナウイルス感染症対応※大型クルーズ船にかかる対応(令和2年2月10日~17日)
・令和2年7月豪雨災害(令和2年7月16日~21日)

国際活動

世界中の災害や紛争、病気などに苦しむ人々を救うため、
世界最大の赤十字のネットワークを活かして、緊急時の救援や復興支援、予防活動に取り組みます。

緊急救援

大規模災害などの緊急事態の際には、いつでも出動可能な専門家と、医療や給水衛生活動がすぐに展開できる資機材をセットにしたチーム「ERU」を結成します。

復興支援

数カ月の緊急救援の後には、復興支援が始まります。赤十字は、緊急救援後もその場に残り、地域の人たちが自ら立ち上がるのを支え続けます。

開発協力

緊急救援・復興支援だけではなく、長期的な視野でさまざまな「開発」事業にも取り組んでいます。

国際人道法の普及等

紛争の影響を最小限に抑えることを目的とした「国際人道法」の普及活動などを行っています。