知っておこう!予防・手当の仕方 「熱中症」の"予防"編
令和6年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員は、なんと97,578人!
平成20年の調査開始以降、最も多い搬送人員でした。(令和6年10月29日 消防庁報道資料より)
熱中症とは…?
体内の水分や塩分のバランスが崩れることで、体温や体液の調整機能が破綻した状態。
特に、高温、多湿、弱い風、輻射熱がある環境では、体の表面から空気中に熱を逃がす機能が弱まり、汗の蒸発が不十分になります。
どんな症状?
暑熱環境にさらされた、などが条件で「立ちくらみ、こむらがえり、倦怠感」といった症状がみられれば熱中症の疑いがあります。
ひどくなると意識がもうろうとしたり、体温が極端に高いなどの症状がみられます。
熱中症にならないための予防!
●室外では日陰を選び、室内では扇風機やエアコンなどを使用しましょう。
●濡れたタオルなどでこまめに汗を拭き、吸汗・速乾素材や通気性のある衣類・帽子を着用するなど工夫し、暑さを回避しましょう。
●喉が渇いたときはもちろん、渇く前、あるいは暑いところに出る前からこまめに水分補給をしましょう。※アルコールは体内の水分を排泄するので水分の補給になりません。
●急に暑くなる日に屋外で過ごしたり、久しぶりに暑い環境で活動する場合は熱中症になりやすいので注意が必要です。
⇒日頃から運動で汗をかく習慣を身につけて、暑さに備えた身体作りをしておきましょう。
●疲労や水分不足、肥満、慢性疾患、薬剤服用など個人の条件も考慮しましょう。
●部活動などの集団活動の場では、自分だけではなく、周りの方も熱中症にならないよう配慮しましょう。
次回は、もしも熱中症になってしまったら…その「手当の仕方」をお伝えします!
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