青少年赤十字創設100周年オープニングイベント映像公開! ~青少年赤十字が100年間大切にしてきたこと~

2022年5月5日に「青少年赤十字創設100周年オープニングイベント」を開催しました。1922年5月5日から始まった青少年赤十字(Junior Red Cross以下JRC)。ちょうど100年後の5月5日に450人のJRCの中高生メンバーや指導者の方々が青少年赤十字の「過去・現在・未来」について、100年の歴史を振り返りながら、未来にできることを一緒に考えました。また、Instagramの#(ハッシュタグ)企画「#JRC100th」も連動して実施しました。本イベントの裏側や、登壇者の先生方の写真をリアルタイムで更新しました。100分間の映像を公開します。

<画像をクリックするとオープニングイベントの動画が再生されます>OP.png

【過去】~100年間の歴史と現在までの変化~
日本赤十字社本社職員が赤十字や青少年赤十字の歴史を語りました。1948年に開催した第一回リーダーシップ・トレーニング・センターの画像を用いて、過去から現在、変わったことについてクイズ形式で学びました。また、青少年赤十字が当時から現在まで伝え続けている他者を思いやる気持ち、「人道」について見つめなおしました。

【現在】~JRC指導者が語る青少年赤十字の今~
いのちの大切さや災害への備えなど「防災」について松本先生が解説。東日本大震災での経験をもとに、「災害への備えを広める活動、つなげる活動にも取り組んでほしい」と語りました。
また、「人道」について解説した根本先生は、「世界に、日本に、身の回りに色々なことが起きていること、苦しんでいる人がいることに気づこう」と語りました。

【未来】~スペシャルゲストによるエールとJRCのこれから~
赤十字飛行隊福島支隊の室屋 義秀さんは、パイロットになりたいという子供の頃からの夢を叶え、エアレースのワールドチャンピオンとして活躍する室屋さんがインタビュー映像を通じて、夢や社会貢献活動について語りました。「まずは自分のことを知り、好きなことを追いかけてほしい。みなさんが今、未来に向けて力を蓄えていることは、社会に出る瞬間にきっと花開く」とエールを送りました。

※ 室屋さんの映像は、青少年赤十字加盟校向けのDVDに収録しています。

また、JRC指導者の松尾先生とJRC高校生メンバーの岡田さんの対談では、日頃の活動のことや、将来について松尾先生がアドバイス。これから歩みたい夢についてのトークセッションを行いました。

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本イベントには上映していませんでしたが、防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」の製作に携わった松本先生と授業で使える作文教材を書いた大川さんに当時の思いや皆さんへのメッセージ動画を収録しています。是非ご覧ください。

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最後に青少年赤十字全国指導者協議会会長の田中先生より、約100年前と現在の写真を見比べ、戦争や災害、感染症は100年経った今も繰り返されていることが伝えられました。「これから先の未来も現在起こっているような悲劇が繰り返されるかもしれない。何をしようかではなく、何をしてほしいかに気づき、相手の立場になって考え、自分たちでできることを実行する。青少年赤十字の態度目標「気づき」「考え」「実行する」を実践し、二度と不幸な歴史が繰り返されない次の100年に向け、明るい未来を創ってほしい」と伝え、青少年赤十字創設100周年オープニングイベントを閉会しました。




本イベントに参加した方からは、
「日ごろ献血や募金活動を行っている。JRCのことについて理解を深めるために参加した。いつ起こるかわからない地震に対してハザードマップや避難経路の確認など、自分だけでなく家族や周りの人にも伝えて、大切な人の命を守れるようになりたい」
「“自分が何をしたいか、ではなく、相手が何をしてほしいか”の話が印象的だった。学校でJRCはどんなことをしているのか、よく質問を受ける。校内の掲示板で、地震が起きた時にどう行動するかなどを伝えたり、JRCの活動をみんなに広めていきたい」
「駅前で献血を見かけたり赤十字は身近な存在だったが、日本だけでなく海外でも活躍していることに驚いた。大人になったらぜひボランティア活動に参加してみたい。JRCの「気づき・考え・実行する」を、身の回りのことから意識して生活したい」
「時代が経つにつれてだんだん良い方向に変わっていると思いました。でも、変わらないものの良さもある」
「防災に関しては赤十字の活動というモノではなく、赤十字に入っていなくとも、知っておかなければならない知識や、これまでの経験など、あると思ったので、それをもっと周りの人に教えたり、広めたりしたい」
「苦しむ人々のために何をしようかではなく、相手が何をしてほしいのかを相手の立場に立って考え、自分のできることをしていきたいと考えました」
「人道とは何か、なんとなくは分かっていても具体的なイメージはついていませんでした。難しく考えなくても、日々の優しさや思いやりから繋がっていくものだと分かりました。日々の生活から、人道の輪を広げていきたいです」などの感想がありました。

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次の100年に向け、人道の輪の拡大を目指し、これからも赤十字運動の担い手を育成していきます。

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