採血基準の一部変更(平成23年4月)

平成23年4月より採血基準が一部変更されました

平成22年3月11日に行われました国の薬事・食品衛生審議会薬事分科会 平成21年度第2回血液事業部会において、医学的・科学的な検証や輸血用血液製剤の安定供給に及ぼす影響について検討された結果、平成22年3月26日付厚生労働省令第31号「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令」により、献血にご協力いただける方の年齢の拡大等に関する採血基準の一部改正が承認されました。

1.献血にご協力いただける方の年齢の拡大

(1)男性に限り、400mL全血献血が可能な方の年齢の下限を、「18歳」から「17歳」に引き下げます。

近年、わが国では、10代から20代の献血者数が、この世代の人口減少の速度を上まわって減少しております。その理由のひとつとして、医療機関における400mL全血献血由来の血液製剤の需要増加に応えるため、400mL全血献血のご協力をお願いしている一方で、16歳および17歳の方は200mL全血献血しか協力いただけないことが挙げられました。

このため、まずは男性に限り、17歳の400mL全血献血の採血基準について、医学的見地からの検証を行い、18歳および19歳の男性と比較して採血副作用の発生率に有意な差がない結果となったことから、17歳男性の採血基準が一部改正されます。

ただし、献血者の安全を確保する観点から、献血後の採血副作用等の防止策を徹底する必要があり、特に初回献血者は、献血経験者と比較して、採血副作用の発生率が高いとのデータも得られていることから、初回献血者のリスク管理を徹底することとしています。

(2)男性に限り、血小板成分献血が可能な方の年齢の上限を、「54歳」から「69歳」に引き上げます。

血小板製剤の医療機関への安定供給を図るためには、献血可能な方々に広く協力を求めることが必要になります。しかし、今後少子高齢化によって献血にご協力いただける方の減少が予測されるため、今回採血基準が見直されました。

男性について医学的見地からの検証を行い、50歳から54歳までの血小板成分献血および50歳から69歳までの血漿成分献血の採血副作用の発生率が、他の年代と比べて差がないことから、まずは男性に限り、54歳から69歳まで引き上げになりました。

ただし、65歳から69歳までの方については、60歳から64歳までの間に献血の経験がある方に限ります。

なお、女性については今後引き続き検討を行っていく予定です。

2.血色素量(ヘモグロビン濃度)の引上げ

(1)男性に限り、200mL全血献血が可能な方の血色素量の下限値を「12g/dL」から「12.5g/dL」に引き上げます。

(2)男性に限り、400mL全血献血が可能な方の血色素量の下限値を「12.5g/dL」から「13g/dL」に引き上げます。

献血者の血色素量(ヘモグロビン濃度)の分布のデータや、健康診断等に用いられる血色素量の正常値により検証を行った結果、献血者の安全性を考慮して、男性に限り、血色素量の下限値を0.5g/dL引き上げます。

※血色素量(ヘモグロビン濃度)は血液中の赤血球の濃さを意味しています。