もしものときは!? コロナ禍における一次救命処置

ウイルスの感染が不安な状況下で、もしも目の前で人が倒れたら…国が指針を発表しました。

傷病者と救助者、すべての人に「感染防止」対策を!

今年5月、厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)」が示されました。コロナ禍でも人の命を救うために、できる限り感染防止に努めながら一次救命処置を実施していただけるよう、指針をお伝えします。

ポイント

基本的な考え方

心肺蘇生にはエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)を発生させる可能性があるため、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応しましょう。

一次救命処置の具体的手順

(1)安全確認 

(2)反応(意識)を確認。顔を近づけすぎないこと 

(3)119番通報とAEDの手配 

(4)呼吸を観察 

(5)胸骨圧迫。エアロゾルの飛散を防ぐため、開始前にハンカチやタオルなどを傷病者の鼻と口にかぶせる。マスクや衣服などでも代用できます 

(6)人工呼吸は行わず、1分間に100〜120回のテンポで胸骨圧迫を30回以上続けます(子どもへの人工呼吸は、その必要性が比較的高く、技術と意思がある場合に実施)。 

(7)AEDを使用する 

(8)心肺蘇生を続ける

ポイントは、傷病者に顔を近づけすぎないこと、人工呼吸ができる場合でも成人では行わないことです。万が一の事態に遭遇しても、以上のことを忘れずに落ち着いて対応しましょう。

※この指針は、新しい知見や感染の広がりなどによって変更される場合があります。また、本記事の内容は、「赤十字救急法」の講習内容の変更をお知らせするものではありません。

この記事は赤十字NEWS 2020年8月号の掲載内容をオンライン用に編集したものです。
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