血小板製剤の外観確認

血小板製剤は20~24℃の常温で保存するため、まれに採血時に混入した黄色ブドウ球菌等の細菌が増殖し、菌血症やショック等の原因となることがあります。

実験的に、血小板製剤に1バッグあたり概ね10個~10000個の異なる量の臨床分離株を添加して外観の変化を観察したところ、ほとんどのバッグにおいて接種後48時間後には凝固物(繁殖した細菌)が確認されました。48時間後の菌量は、106~107個/mLに達しました。

血小板製剤は黄色ないし黄褐色の液剤で、透過光で観察した場合、スワーリングと呼ばれる血小板の渦巻き状のパターンが観察されます。細菌が増殖した場合は、凝固物が観察されたり、色調が変化したり、スワーリングが消失したりすることから、血液センターでは医療機関に供給する直前に全ての血小板製剤について以下の「外観確認」を実施しています。

【外観確認】

  • 黄色ないし黄褐色の液剤であり、溶血による著しい着色、凝集、スワーリングの消失、変色・色調異常、著しい乳び、異物混入、汚れ、バッグ不良、破損等の異常を認めないこと。
  • セグメントチューブが付属されていることを確認する。

医療機関においても、血小板輸血を実施する際は「外観確認」を実施し、異常を認めた場合は輸血に使用せず最寄りの血液センターへ連絡をお願いします。