【速報2】台湾東部沖地震:建物の倒壊等により、閉じ込められた人びと多数。日赤は海外救援金受け付けへ。

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花蓮県の高層ビルで救助活動を行う災害対応チーム©台湾赤十字組織

 昨日、台湾の東部沖沿岸で発生した大地震から1日が経過。被害の全容はまだ見えませんが、被災地では建物の倒壊、道路の寸断などの被害が多数報告されています。

 マグニチュード7.4を観測した本震の後も、マグニチュード3以上の余震が300回以上発生(4月4日午後4時時点)しており、これまでに少なくとも9名の犠牲者と1,067名の負傷者が確認され、42名が行方不明となっています(4月4日午後2時30分時点 台湾消防庁)。

 また、台湾全体で100棟以上の建物被害が報告されていますが、ビルや鉱山等へ閉じ込められている人は642名いるとされており、一刻も早い救助活動が急務となっています。他方、地震による大規模な落石の影響で、道路の通行が妨げられるなど、救助活動が困難になっていることも同時に報告されています。ここ数日間はマグニチュード7レベルの大きな余震が発生する可能性もあるとみられており(台湾気象局)、更なる被害の拡大が懸念されています。

 発災直後の台湾赤十字組織の初動については第一報でお伝えした通り、消防からの要請を受け花蓮太魯閣(タロコ)渓谷で閉じ込められた人びとの救護活動を行いました。その後も災害対応チームの活動は拡大しており、花蓮県の高層ビルで閉じ込められた人びとの救助や計45張のテントの設置により緊急避難が必要な人びとに対して滞在場所を提供しました。また、SNSを通じて続く余震に備えた注意喚起を積極的に呼びかけるなど、今出来る最大の活動を続けています。

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出動準備を進める災害対応チーム©台湾赤十字組織

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緊急避難が必要な人のためのテントを設置©台湾赤十字組織

■日赤は明日4月5日から海外救援金の受け付けを開始

 日本赤十字社は、この度の台湾における地震の被害状況を受け、明日4月5日(金)より「2024年台湾東部沖地震救援金」の受け付けを開始いたします。お寄せいただいた海外救援金は、台湾赤十字組織が行う救援・復興支援活動及び防災・減災事業等に充てられます。
 皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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