ナイチンゲール記章について

フローレンス・ナイチンゲール記章とは

フローレンス・ナイチンゲール記章は、第8回(1907年)と第9回(1912年)の両赤十字国際会議の決議に基づいて制定された「F.ナイチンゲール基金」によって創設され、F.ナイチンゲール女史の生誕100周年を記念して1920年に第1回の記章が授与されました。

目的

傷病者の看護の向上に献身し、人道博愛精神の昂揚(こうよう)に尽くした女史の偉大な功績を永遠に記念し、看護活動に顕著な功労のある人を顕彰することにあります。

また第34回の授与からは、男性も受章対象となり、受章資格として公衆衛生と看護教育の分野での貢献も追加されました。

受章資格

平時または戦時において、

  1. 傷病者、(身体)障がい者または紛争や災害の犠牲者に対して、偉大な勇気をもって献身的な活躍をした者や、公衆衛生や看護教育の分野で顕著な活動あるいは創造的・先駆的貢献を果たした正規看護師や篤志看護補助者
  2. 上記1に該当する者であって任務遂行中に殉職した者

選考から受章まで

各国赤十字社は、同社の委嘱した選考委員会に(はか)った上で、赤十字国際委員会(以下、ICRC)に推薦し、ICRCは各国から集まった候補者について慎重な審議選考を加えて、隔年ごとに最大50人の受章者を決定しています。

受章者は、ナイチンゲール女史の生誕の日である5月12日にICRCから発表され、記章は国の元首もしくは、各国赤十字社の総裁、またはこれに準ずる者から直接授与されます。

過去の受章者はこちら(PDF:223.2KB)

記章と章記

記章の表面にはろうそくを手にした女史の像と「1820年-1910年フローレンス・ナイチンゲール女史記念」の文字とがあり、裏面には受章者である看護師の氏名が表示され、さらにその周囲にラテン語で「博愛の功徳を顕揚し、これを永遠に世界に伝える」という意味の文字が記されています。

また、羊皮紙の章記には「…偉大なる献身によって顕著な功績のある赤十字看護師および篤志看護補助者に授けられる」旨が記載されています。

なお、本記章には小型の略綬とナイチンゲール女史の画像が添えられています。