モザンビーク(2019年サイクロン救援事業)

2019年3月15日、南部アフリカのモザンビーク共和国を大型サイクロン「イダイ」が直撃しました。最大風速160km/h以上の風と豪雨の影響で150万人以上が被災し、600人以上が亡くなり、14万人以上が住む場所を失いました。近年、モザンビークが直面した自然災害の中で最大級の災害といわれています。
「イダイ」の直撃後、4月25日には新たなサイクロン「ケネス」がモザンビーク北部を襲い、40万人以上が被災しました。

日本赤十字社(以下、日赤)は各国赤十字社とともに、モザンビーク赤十字社による救援活動を支援するため2019年3月25日~6月30日、「2019年モザンビークサイクロン救援金」を受け付けました。その結果、約2,100万円もの救援金をお寄せいただきました。皆さまのご支援により、以下の救援・復興支援活動を行うことができましたので、お礼とともにご報告いたします。

国際赤十字は、これまで20か国以上から227人のスタッフを現地に派遣し、モザンビーク赤十字社と協同して、救援活動を続けています(2019年6月末現在)。現在は、緊急救援が終わり復興支援が始まっています。

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モザンビーク国内で、赤十字が活動

国際赤十字社による支援

住宅再建

これまで、簡易的な住まいを建設するためのテントや防水シート、キッチンセットや毛布などを114,055人に配布しました。現在は、復興支援事業の一環として、より災害に強い家を作るための住宅再建方法を被災者の方々に伝えております。

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ボランティアによるキッチンセット配付

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より災害に強い住宅の建て方を伝えるボランティア

医療支援

2019年6月末現在までで、44,987人が赤十字の支援している病院やクリニックなどで治療を受けました。赤十字は、医療スタッフを現地に派遣して人的支援を行うにとどまらず、病院の屋根や手術室など、サイクロンの影響で壊れてしまった部分の再建も行いました。
また、8,000人以上(参加者のほとんどが17歳以下)に音楽やゲームを通じたこころのケアを実施しました。

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クリニックに並ぶ人々 ©IFRC

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子どもたち向けのこころのケア活動 ©IFRC

水と衛生分野

コミュニティ内のポスターの掲示や、ボランティアによる戸別訪問により、衛生的な行動(手洗い等)について、2万人近くが知識を得ることができました。また、新しい飲料水・手洗い場等を導入し、安全な水270万リットル以上供給しました。

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コミュニティ内で掲示されている衛生教育ポスター

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子どもたちに安全な水を供給 ©IFRC

国際赤十字は、2021年3月まで支援を続けていく計画です。

日本赤十字による支援

資金援助

今回の災害を受け、日赤は国際赤十字・赤新月社連盟に1,690万円、赤十字国際委員会(ICRC)に1,000万円の資金援助を実施、救援・復興事業に役立てられています。

日本赤十字社からの人的貢献

特に4月はコレラの感染拡大がピークとなり、モザンビーク全土で6,500件以上が発生。さらなる拡大が懸念されたことから、日本赤十字社は、4月24日から1か月にわたり感染症の専門家である医師を派遣しました。
現地ではコレラの治療施設での患者に対する治療の他、コミュニティの人々へ蚊帳の使い方や安全な水利用の啓発や、赤十字ボランティアへの研修を実施し、活動に貢献しました。

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コレラの治療をする古宮医師(日本赤十字社和歌山医療センター)©日本赤十字社

海外救援金の使途

日赤は被害を受けた方々を支援するため、皆さまに海外救援金へのご協力をお願いしました。
お寄せいただいた約2100万円の救援金は、上記の救援活動に活用させていただきました。温かいご支援、誠にありがとうございました。

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