モザンビーク:サイクロン「イダイ」被災者救援(速報)

3月15日、南部アフリカのモザンビーク共和国を直撃した大型サイクロン「イダイ」は、最大風速170~190km/hともいわれ、被害は隣国のマラウイ、ジンバブエにも及んでいます。

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災害発生から10日以上が経ち、被害の概要が明らかになってくるとともに、現場では救援活動が本格化しています。

今回のサイクロン被害は近年モザンビークが直面した自然災害の中で最大級の災害となりました。道路の寸断などにより、被害の全容は未だ不明ですが、支援団体の中で最も早く現地に入った赤十字の調査チームによると、人口50万人のモザンビーク第4の港湾都市ベイラ及び周辺地域は、およそ90%が被災していることが見込まれています。これまで死者447人、負傷者1,500人が報告されており(3月25日現在、OCHA)、今後死者は1,000人に上ることも推定されています。

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90%が被災したモザンビークの港湾都市ベイラ(C)IFRC_RCRC Climate Centre

ベイラ市内の人々はヘリコプターやボートで被災地から脱出し、その多くはモザンビーク赤十字社のボランティアが救急法や必需品を配布する避難所で寝泊まりをしています。これまで3000枚以上の毛布が配布されており、併せて37,000人に配布するキッチンセットや寝袋、水の浄化タブレットが被災地に向けて輸送中となっています。

また、現地ではコレラの発生が確認され(3月27日、モザンビーク政府発表)、災害後の衛生環境の悪化により、健康リスクの拡大が懸念されています。この状況に対し、スペイン赤十字社とイギリス赤十字社から給水・衛生の活動を行う緊急対応ユニット(ERU:Emergency Response Unit)が出動し、最も被害の大きかったベイラで、2万人を対象に安全で清潔な水の配布をしています。

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ボートで市街地に脱出する住民を支援するモザンビーク赤十字社のボランティア(C)IFRC_RCRC Climate Centr

さらに、地元の医療機関が被災していることから、ポルトガル赤十字社が診療所を開設して患者の受け入れを開始したほか、今後の医療ニーズの増加に応えるため、カナダ赤十字社の病院機能を備えた緊急対応ユニットも現地に向かっているところです。同病院では緊急的な医療提供に加え、母子保健活動、緊急手術の実施、こころのケアといった活動を行い、被災者の支援にあたります。

今回の災害を受けて、国際赤十字・赤新月社連盟は、3100万スイスフラン(約34億円)の緊急アピールを発出しており、日本赤十字社(以下「日赤」)は緊急救援活動を支援するために、1000万円の資金援助を行うことを決定しました。

また日赤は、モザンビークのサイクロン被災者救援のため、3月25日より救援金の受け付けを開始しました。今回ご寄付いただいた救援金は、甚大な被害を受けた家屋修理のための資機材や住宅再建の支援、被災者への救援物資の配布、感染症拡大を防ぐための活動や安全な水の確保といった活動に充てられます。皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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モザンビーク赤十字社から救援物資を受け取る住民© Benjamin Suomela /フィンランド赤十字社

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がれきの撤去作業を行うモザンビーク赤十字社ボランティア © Benjamin Suomela /フィンランド赤十字社

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