製剤

保存前白血球除去製剤

全血献血由来の保存前白血球除去工程の様子

日本赤十字社では輸血用血液製剤の安全対策強化の一つとして2004年(平成16年)10月からの成分献血由来血小板製剤、また2006年(平成18年)3月からの成分献血由来血漿製剤について、保存前白血球除去の導入に取り組んできました。

さらに、2007年(平成19年)1月16日献血分から、全血献血由来の保存前白血球除去を開始したことによって、すべての輸血用血液製剤が保存前に白血球を除去した製剤となりました。

これは保存前に白血球を除去し、白血球に起因する発熱反応や感染症等の副作用を減少させることを目的としています。保存前白血球除去には、採血装置を使用した機械的な除去方法、または白血球除去フィルターを使用してろ過する方法があり、輸血用血液製剤の1バッグに含まれる白血球数を1×106個以下に低減します。

放射線照射輸血用血液製剤

輸血用血液製剤への放射線照射工程の様子

日本赤十字社では、輸血によるGVHD (Graft Versus Host Disease:移植片対宿主病)を予防するため、輸血用血液に放射線を照射して、混在するリンパ球の機能を不活化させた放射線照射製剤(血漿製剤を除く)の製造承認を1998年(平成10年)に取得し、製造、供給を行っています。