国際活動

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世界中で苦しむ人々のために

紛争、災害、病気など世界各地で困難な状況に立ち向かう人々のため、191の国と地域(2023年末)に広がる赤十字ネットワークと知見を活かして人道的支援にあたります。被災者への医療や衣食住の支援といった緊急救援だけでなく、その後の復興支援、そして現地の人々が困難に立ち向かう力(レジリエンス)を培う長期的な開発協力まで包括的に取り組んでいます。また、こうした世界の人道問題に対する人々の理解と関心を高めることも、赤十字の重要な役割の一つです。

© Naobumi Chiba
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緊急救援

海外で大規模な災害などの人道危機が発生した際、緊急資金援助の他、訓練を受けた医療スタッフや技術・管理要員(事務職員)と医療資機材をセットにした「緊急対応ユニット」(ERU※)などを派遣し、現地で医療活動を行います。また、緊急時に速やかに被災者のニーズに応えられるよう、衛生用品セット、キッチンセット、テント、毛布、蚊帳などの救援物資を整備・備蓄しています。

※Emergency Response Unit

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復興支援

赤十字は緊急救援後も現地に残り、今後発生する災害にも地域社会やそこに住む人々が自らの力で危機に対応し、立ち上がることができる力(レジリエンス)の強化を支援します。例えば、地域住民に保健衛生に関する教育を行い、支援終了後も自分たちで保健リスクを回避できる能力を身につけることや、自分の力で生計を立てられるよう生活再建などの支援を行います。

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開発協力

「人道支援」が必要とされる状況を少しでも解消できるように、長期的視野に立った開発協力にも取り組んでいます。「自然災害への備え」として、コミュニティーの災害対応能力を高めるために住民やボランティアを中心とした防災活動を実施したり、「疾病の予防」として、持続的な医療サービスの提供を目指した政府への働きかけや、コミュニティー全体の行動変容を促す健康教育などの活動を展開しています。

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国際人道法等

国際人道法とは、紛争の影響を最小限に抑え、犠牲者を保護することを目的とした国際的なルールの総称です。日本赤十字社では赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表部や関係省庁と協力し、赤十字のルーツである国際人道法の国内における普及を行い、人間のいのちや尊厳の大切さを伝え続けています。また、人道的観点から核兵器が二度と使用されないよう核兵器の廃絶を世界に訴えています。

記載の数値は2023年3月、4月時点のものです。
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