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日赤の病院ERU(テント型野外病院)、海外大規模災害に備え、出動準備完了

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日赤は、2001年から診療所規模の基礎保健ERU*(現:診療所ERU)を国際救援の現場に派遣し、海外の被災地等で医療サービスを提供する活動を行ってきました。2019年、これら海外での国際救援の経験、また豊富な国内救護の活動実績を生かし、アジアの赤十字社としては初めて海外の被災地へ航空輸送・緊急展開が可能な病院ERU(病院緊急対応ユニット※野外病院)の導入を決定し、2021年10月、資機材などの必要な整備の完了を迎えました。これにより、今後日赤では災害の種類や規模等に応じて、既存の診療所ERUと病院ERUのいずれかの出動が可能となります。

*赤十字の災害対応ツールである緊急対応ユニット(ERU : Emergency Response Unitは、海外での大規模災害時に緊急出動できる訓練された専門家と資機材をセットにしてあらかじめ整備しておくものです。

病院ERUの概要

コンセプト: 病院ERUは、緊急事態や大規模災害時に医療インフラがまったくないか、大きな損害を受けた地域で、医療活動を通じて被災者の避けうる死を可能な限り減らすこと(救命)を第一目的として展開します。
機   能: 救命また四肢外傷による後遺症を最小限にするための外科的対応(入院を伴う手術や処置、産科対応など)に加え、入院加療が必要な命に関わる内科疾患の対応等を含む総合医療を提供します。24時間の患者受け入れを行うとともに、重症患者を治療するための手術室や集中治療室(ICU)、入院のための病棟、分娩室等を完備しています。
展開期間: 標準で4カ月~6カ月を想定
資機材量: 約60トン
必要人員: 1カ月130名程度(日赤・姉妹社スタッフ及び現地スタッフを含む)

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◆日赤の病院ERUをバーチャルで体験!病院ERUウェブサイトでは病院ERUに関する情報を網羅的にご紹介しているほか、バーチャルツアー機能(左写真)で各設備のテント内の様子を360度画像で自由にご覧いただけます。ぜひこの機会にご体感ください。

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大規模災害時の病院ERU出動に備えて

病院ERUを災害発生時に迅速に展開できるようにするためには、普段からの資機材管理に加え、継続的な要員研修と養成が必要不可欠です。今後も赤十字国際ニュースや国際要員ウェブサイト等で病院ERUに関する最新情報や関連する研修をお知らせしますので、是非ご確認下さい!

問い合わせ

本社事業局 国際部国際救援課: (Eメール)kokusai-kyuen@jrc.or.jp (電話)03-3437-7088