防府市立佐波小学校の「水の事故から児童の生命を守るための講習」に指導員2名を派遣しました。

平成30年6月4日、防府市立佐波小学校で行われた「水の事故から児童の生命を守るための講習」に、支部から指導員を2名派遣し、教員30名を対象に救急法等を行いました。

最初に、教員5名にステージに上がってもらい、ステージ下をプールと見立て、幼児人形を配置。児童が溺れてプール底に沈んでいる場面から、救助のシュミレーションを行いました。

指導員からは、「子どもであっても意識がない者は重く、また水面に上げる時はかなりの負荷がかかる。溺者をプールサイドに上げるときは、協力者が必要。」「溺者を引き上げた後、プールサイドに寝かせる際は、地面の温度に注意する。熱ければ毛布かタオルを敷く。」「反応の確認を行っていなかった。声をかけて意識が戻る可能性があるので、怠らない。」など具体的な指導がありました。

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その後、プールサイドに溺者がいることを想定し、幼児人形をステージ真下に配置。全員にステージに上がってもらい、プールに近づかないと死角になって見えないことを、ステージ上を移動しながら体験してもらいました。

心肺蘇生法では、胸骨圧迫には体力がいるので、学校であれば交代要員を意識しておくことなど、具体的なポイントをあげながらAEDの使用を行いました。

受講した教員からは積極的に質問が飛び交い、また教頭先生からは、「このようなシュミレーションを取り入れた実技中心の講習で、事故が具体的にイメージできた。事故が起こってはならないと気持ちを強くした。」と話されました。