災害時の活動について学ぼう 子どもたちと炊き出し体験

今年6月から7月にかけて降り続いた大雨は、多数の家屋において床上・床下浸水などの被害をもたらしました。被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます。
災害はいつ、どこで起きるかは分かりませんが、どんな災害が起こりうるかを知ったり災害に備えたシミュレーションをすることは可能です。
「子どもたちに炊き出し体験をさせてあげたい」。
富山市の浜黒崎地区にある子ども食堂からの依頼を受け、近隣の新庄北赤十字奉仕団が炊き出しを行いました。現在、浜黒崎地区に奉仕団はなく、災害時には地域の中で協力しあうことが大切ですが、時には垣根を超えて助け合うことも必要です。今回は新庄北赤十字奉仕団の協力をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
炊き出しではハイゼックスと呼ばれる炊飯袋を使ってお米を炊きます。災害時には自由に使える水も制限されますが、ハイゼックスなら中に入れる水さえ綺麗であれば、加熱用の水はどんなものでも使うことができます。また、一人一袋なのでとても衛生的です。
自分たちの手でお米と水の分量を量り、ハイゼックスに入れてから大鍋に投入しておよそ30分。炊きあがったお米を見る子どもたちの目は興味津々。それぞれの名前が書かれたハイゼックスを割いてお皿にあけ、奉仕団の皆さんに好みの辛さのカレールーをかけてもらっていただきました。食べ盛りの子どもたちはあっという間に完食してしまい、中には3杯目をおかわりする子も。
今回はハイゼックスを用いて、ホットケーキミックスを使った蒸しパンも提供しました。ハイゼックスでは、アレンジ次第でいろんなものを作ることができます。
「常にくふうして、人びとのために」。奉仕団は災害時でも、被災者にほっとしてもらえるような炊き出しを模索し続けていきます。

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