一人では不安でも声をかけあえれば助け合える ~上京中学校 救急法講習会~
11月7日、上京中学校で赤十字救急法の講習会が行われました!!
講習会はクラスごとに行われましたが、どのクラスも前向きで一生懸命な姿が印象的でした。胸骨圧迫の練習の時、指導員がそのテンポを手でたたいていると、いつの間にかグループの人達、クラスのみんなが一緒にたたいていました。テンポを覚えることだけでなく、頑張る人を応援する姿は生徒さんたちの日常生活なのかもしれません。
AEDの使い方の中で特別な場合(ペースメーカーや濡れているときなど)の説明をしたとき、「胸毛があったときはどうしたらいいのですか?」という質問。一瞬笑い声の後、鳥居指導員が「その場合は・・・」と説明すると、みんなもなるほど…と大きくうなずいていました。和やかな雰囲気の中でも真剣なまなざしがいつもありました。中には赤十字救急法の教本を持っている人がいて、指導員が聞くと水泳をしていて救急法を学んだことがあるということでした。
一人一人の学ぼうとする姿勢とお互いに常に声掛けしてアドバイスしあう、学び合いの姿勢がより一層、技術を高め自信につながってくれたと思います。
《講習後の感想文より》
・実際にやると、1回1回に結構力が必要で人を助けるのは難しいけれど、僕たちにもできるとわかった。
・講習会を受ける前は「AEDの使い方も機械音声で指示してくれるし、胸骨圧迫も簡単そうだな」と思っていましたが、いざやってみるとAEDの機械音声を聞いても時間を気にしてどうすれば良いのかわからなくなったり、胸骨圧迫の位置が下すぎたりと、難しいことばかりでした。そのため、実際に胸骨圧迫やAEDを必要とする人たちにいつも行っている人は一刻も無駄にできない状況の中、大きなプレッシャーがあっても正確に行えるのが本当にすごいと思いました。私もこれから、自分がもし、そのような状況になったとき、いつでも対応できるようにしたいと思いました。
・AEDの学習を通して命を守るための行動が大切だと思いました。実際に使い方を知ることで、もしもの時に自分でも助けられるかもしれないと思いました。これからは周りで倒れている人がいたら勇気を出して、行動したいです。あとはグループでAEDの使い方を練習してみんなで協力することの大切さを感じました。一人では不安でも声をかけあえれば助け合えると思いました。これからも命を守るための学びも大切にしていきたい!貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
・講習会を受ける前は胸骨圧迫やAEDの使い方もわからなかったから、もし人が倒れていたとしても何もできなかったと思う。でも、そのとき、それぞれの対処法をいくつか知ることができたから倒れている人がいた時、救命率を上げたり、社会復帰を早められるようにしたりして、少しでもお手伝いできたらいいなと思った。日本の中でも私のように何も知らない人が断然多いと思うからできるだけたくさんの人に知ってもらって助かる人がもっと増えてほしい。
この講習を企画していただいた山中教諭からは「保健体育科教員として、心肺蘇生の意義を理解した上で、胸骨圧迫とAEDの正しい方法を学んでほしいと思い、今回の講習を申し込みました。指導者の方が、細かく丁寧に教えてくださり、私自身とても勉強になりました。
講習後の生徒の振り返りでは、『自ら助けにいきたい』『学んだことを生かして自分にできることをしたい』と前向きな感想がありました。これを機に、命を救うことへの勇気と知識を身につけ、いざという時に行動できる人になってほしいと感じました。」と、感想をいただいています。
今回、初めて中学校の講習をした金山指導員は「みんな、真剣に講習を受けられている姿に感動しました」と・・・
今回の講習は「『勇気ある一歩』を踏み出せるバイスタンダーを目指して」をテーマにして行いました。『勇気ある一歩』は自分が経験したことや感じたことなどの積み重ねの結果にある『自信』であると思います。その自信を得るため、『人の命を救う』ために今後も講習を続けていきたいと思います。