未来の先生たちも奮闘!~水上安全法救助員Ⅰ養成講習会を開催~

画像 溺れている人のあごを後ろから確保(チンプル)して、プールサイドまで搬送します

京都踏水会水泳学園を会場に、令和7年11月9日(日)、15日(土)、16日(日)の3日間にわたり、赤十字水上安全法救助員Ⅰ養成講習会(WSⅠ)を開催しました。
WSⅠでは、水の事故を未然に防ぐことを目的に、泳ぎの基本、自己保全、事故防止、そして溺れた人(溺者)の救助方法を学びます。
実技では、「溺者発見 → 順下飛び込み(溺者を見失わない飛び込み) → ヘッドアップクロールで接近 → 溺者のあごを確保する『チンプル』→プールサイドまでの搬送と引き上げ」といった一連の動作を習得しました。

いつもは水泳インストラクターや競泳選手、警察官、消防士、自衛隊員、海上保安庁職員など、泳ぎに自信のある方が多く参加されますが、
今回は「将来養護教諭を目指している」「現職の養護教諭として子どもたちを守りたい」という思いで参加された方が多く、
泳力に不安を感じながらも挑戦してくださいました。
特に、最終試験の「立ち泳ぎ5分間」は最初は難しく感じた方もいましたが、仲間同士で励まし合い、指導員の熱心なサポートを受けながら、
ほとんどの方が見事に最後までやり切りました!講習会は笑顔と達成感に包まれ、非常に充実した3日間となりました。

画像 溺れている人にしがみつかれた場合の危険回避動作を練習中。安全な離脱の方法を身につけることが、救助者の命を守り、確実な救助につながります。

受講者の声

「今回受講しようと思ったのは、将来養護教諭として学校現場に出た際、水泳の授業で水の事故を防ぎ、万が一の時に子どもの命を守れる大人になりたいと思ったからです。これまで授業以外で水泳経験がほとんどなく、不安もありましたが、指導員の方々は思った以上に優しく、面白い方ばかりで、足りない部分を熱心に教えてくださいました。泳げない方を誰一人見放すことなく、最後まで丁寧に指導してくださり、立ち泳ぎ5分間を達成できたときは本当に感動しました。来年の海のプログラムにも興味があるので、ぜひまた参加したいです!」

受講条件と次回案内

WSⅠは毎年4月と11月に開催しています。受講には一定の泳力が必要です。
(クロール・平泳ぎ各100m以上、クロールまたは平泳ぎで500m以上、横泳ぎ25m以上、立ち泳ぎ3分以上、潜行15m以上)
水の事故は毎年後を絶ちません。ぜひ、興味のある方は赤十字水上安全法をご受講ください!