自然水域での水の安全を学ぶ!~水の事故が年々増加傾向にあります~

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2025年の警察庁の発表によると、2024年の水難事故による死者・行方不明者は816人と、過去10年間で最多となりました。
今年も海や河川での事故が後を絶たず、水の安全に対する意識の向上がますます求められています。
こうした状況を受け、8月30日~31日の1泊2日で、京都府青少年海洋センター(宮津市)にて「赤十字水上安全法救助員Ⅱ養成講習会(WSⅡ)」を開催しました。
WSⅡは、自然水域である海などを舞台に実施する講習で、プールで行うWSⅠとは異なり、波浪・潮流・水質・水深・水温・気象などの自然環境に対応する力が求められます。
このWSⅡを受講するには、WSⅠの資格の取得が必要なため、毎年受講者が集まるか心配されますが、今年も16名もの意欲ある参加者が集まり、盛大に開催することができました。
今回の講習では、毎年遊びに来てくれるクラゲなどの海洋生物に出会うことは少なかったですが、照り付ける太陽が受講者の体力を大きく消耗させました。
そんな中でもお互いに声を掛け合い、こまめな休憩と水分補給を取り入れながら、全員が最後まで集中力を切らさずに乗り切り、無事に講習を修了しました。

受講者からは、 「プールと違って自然の海では海流があるので、目標とする溺者(溺れている人)に接近することが難しかったです。実際の海での救助は、想像以上に体力と判断力が必要だと感じました。」 「色々な人たちと一緒に一泊二日で“人を助ける”ということに取り組めて楽しかったです。協力しながら学ぶことで、知識だけでなく仲間との絆も深まりました。」といった声が寄せられました。

画像 みんなで声を掛け合いながら救助を待つハドルのトレーニング

画像 溺れる人を助けるだけでなく、ケガをされた方に対する応急手当も必要です