『みんなでわけよう』で府県を越えたJRC部初の交流! ~京都聖母×大阪桐蔭~
『みんなでわけよう』に取り組む両校の生徒
去る10月21日、京都聖母学院中学・高等学校にて、京都聖母学院と大阪桐蔭中学校・高等学校の青少年赤十字(JRC)部の生徒たちによる合同防災教育・交流プログラムが開催されました。
京都で府県を跨いだ学校のJRC部同士が直接交流するのは今回が初めてであり、互いの学校を越えて学び合い、心を通わせる貴重な機会となりました。
この合同開催のきっかけは、今年度に2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を会場に行われた第65回第4(近畿)ブロック青少年赤十字指導者研修会で、京都聖母学院の高橋先生と大阪桐蔭高校の浦木先生が意気投合されたことによります。
「ぜひ両校の生徒たちにも交流の場を!」との思いから、今回の合同プログラムが実現しました。
当日は、青少年赤十字が全国展開している防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」の中から、「みんなでわけよう」というグループワークに取り組みました。このプログラムは、災害時に避難所で初めて出会った人々が、限られた資源をどう分け合い、どう折り合いをつけていくかを体験的に学ぶことを目的としています。参加者は「条件」「食料」「家族構成」が書かれた情報カードをもとに、口頭でのみ情報を伝えながら、グループ内で食料を分配する方法を話し合いました。伝えてはいけない情報も含まれているため、コミュニケーション力と判断力が試される内容となっており、まさに実際の避難所での状況を模したリアルな学びの場となりました。
制服の衣替えの時期ということもあり、どちらの学校の生徒か見分けがつかないほど自然に混ざり合っていましたが、生徒たちは初対面とは思えないほど活発に意見を交わし、協力して課題に取り組む姿が印象的でした。特に「みんなでわけよう」の活動では、初めて会った相手とどう妥協点を見つけ、どう納得のいく形で分配を進めるかという点で、両校の生徒たちが真剣に向き合い、深い対話を重ねていました。
防災教育プログラムの後には、交流を深めるためのレクリエーションも実施されました。
ゲームを通じて笑顔があふれ、特に「人間知恵の輪」では、身体を使って協力しながら課題を解決する楽しさに会場が大いに盛り上がりました。
初めての交流とは思えないほど打ち解けた雰囲気の中で、生徒たちは互いの学校の仲間としての絆を感じていました。
最後には名残惜しさを感じながらも、次回は京都聖母学院の生徒が大阪桐蔭高校を訪問する計画が話題に上がり、交流の輪がさらに広がることが期待されています。
今回の合同プログラムは、学びと交流の両面で大きな成果を上げ、生徒たちにとって忘れられない一日となりました。