「人を救いたい」という「勇気の一歩を」~京都市立梅津中学校の2年生が赤十字救急法基礎講習を受講しました~ 

2月5日(水)京都市立梅津中学校の2年生が赤十字救急法基礎講習を受講しました!

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同校にて先立って行われた1月の後期リーダー講習会では、生徒会や部活動のキャプテンなど39名のリーダーが赤十字救急法を学びました。

その後、講習会に参加した生徒たちより「自分達だけでなく、もっと多くの人に学ぶ機会が必要だと思う」との声が上がったそうです。
生徒会の会議でも、命を守るために自分たちにできることはないだろうか?と話合い、その結果、青少年赤十字に加盟することが決まり、今回の講習会の開催が実現しました!

事前に保健体育の授業で救急法の必要性を学んだ後、『命の記憶~ASUKAモデル~』を視聴し、それぞれが講習会の意義を感じ取りスタートしました。
最初は、胸骨圧迫で手を当てる場所やペース、強さなど不安そうでしたが、指導員のアドバイスを受け、友達同士で学び合い、終わるころには胸骨圧迫やAEDの使い方を自信をもってできる生徒が増えていました。

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心肺蘇生の手技に自信が持てただけでなく、自分が「人の命を救える」という発見とその大切さを知ることで自分への大きな自信になったようです。
講習後の振返りにおいても熱い思いがぎっしりと書いてあるもの(中には裏面にまで)も多くありました。

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<生徒たちの感想>

『リーダー講習会に参加して、2回目でしたが繰り返しやることで不安や弱さを克服できました。これからも、機会があればぜひやってみたいです。』
『今日学んだことを家族や周りの人に伝えていきたい。』
『見て見ぬふりをするのではなく勇気をもって人の命を助けたい。』
『人を助けるためには声かけも大切でそのためには日頃からコミュニケーション能力を持つことが必要だと思った。』
『コミュニケーションを大切にすることはチームワークにもつながるし救助のカギとなると思う。』
『もしもの時だけでなく、日頃から思いやりを持って行動することが大切だと思った。』
『明日香さんのような悲しい出来事が起きないためにもこのような講習会は必要だと感じました。』
『自ら行動することで助かる命があること、命の大切さを学びました。』
『自分自身の健康を維持し、強い自分を目指したいと思います。そして自分自身だけでなく周りの人々を守れる存在になりたいです。』
『はじめはあまり興味がなかった・・・というか、自分にできるなんて思っていなかったけど、動画を見たり指導員の方の熱心さに、命の重みを感じることができました。いざというときに突っ立っているだけや見て見ぬふりの人間にはならないように勇気を出していきたいです。』

救急法を学ぶことの意義はもちろんのこと学び続けることの大切さを知ったり、今後の日常生活のちょっとしたことが勇気につながることに気づいたり、思いやりをもって行動することの決意を新たにするなど、救急法の講習を通じてこれからの目標をみつけた生徒も多くいました。

保健体育科の貝畑先生からは、「日本に多くのAEDが配置されるようになっているのにその使用率は残念ながら低い。その中には“知らない”“わからない”から一歩を踏み出すことができない現実もある。実技を経験することで命の大切さをより一層感じるとともに『人の命を救いたい』という『勇気の一歩』にこの講習会がつながってほしい」とのお話がありました。

【おわりに】

今回、「勇気を出して一歩を踏み出す」ための「自信」に繋がる経験になって欲しいと講習会の実現を支えたのは、同校の教員であり、赤十字救急法指導員でもある市川指導員です。

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<コメント>

大学生の時、はじめて救急法を学びました。
その時救急法を教えてくださった瀬尾指導員、米澤指導員は厳しくもありそして真の優しさを持った方でした。
救急法指導員としてはもちろんのこと、指導者(教師)としての魅力を感じたことを今もはっきりと覚えています。

お2人だけでなく救急法を学ぶ中でたくさんの方に「人として大切なこと」との出逢いを与えてもらえたことに感謝し、それが赤十字の魅力のひとつとも感じます。
今年は本校からも若い先生方が救急法の講習会を受け、指導員を志してくれています。そんな形で指導員が増えていき、それが学校現場での赤十字救急法の生徒への普及に繋がって欲しいと思ってます。

今回の講習会を通して、生徒達は技術的なことはもちろんのこと「人として大切なこと」に気づいてくれ、大きな成長を見せてくれたと思います。
今後も『気づき』『考え』『実行する』という青少年赤十字の実践目標に向けて、日々の生活を送り、また、いざという時に後悔を残さないために、誰か…ではなく「自分が助ける!!」ために学び続け、命のバトンを繋いでいって欲しいと思います。