令和7年度 トレセン開催報告

画像

 今年も8月1日から3日までの3日間、国立室戸青少年自然の家でトレセン(リーダーシップ・トレーニング・センター)を開催しました!
 今年はJRC(青少年赤十字)メンバー36名、指導者・スタッフ15名の計51名が集まり賑やかなトレセンになりました。
 JRCの態度目標である「気づき」「考え」「実行する」が自然と身に付くよう考えられた様々なプログラムを詰め込んだトレセン。学校生活とは少し違うトレセン独自の生活に最初は戸惑っていた初参加のメンバーもいましたが、周りのメンバーや指導者にひっぱられ、すぐにリーダーシップを発揮するようになった場面を見る事ができました。

1日目

画像




開会式で高知県青少年赤十字指導者協議会副会長が「僕はものすごい晴れ男です!」と言っていましたが、その言葉通り、3日間すべて快晴という最高のコンディションでトレセンを開催できました。
直前の天気予報では傘マークも見えていたはずですが・・・。

画像




開会式後、室戸にバスで移動し、まず入所式をおこないますが、この時点ではまだメンバーも緊張気味です・・・。同じ学校のメンバー同士で固まって話をしている感じですね。

2025-08-01_13-44-57_582.jpeg

20250801_094117313_iOS.jpg

2025-08-01_13-38-24_916.jpeg

入所式が終わってアイスブレイクが始まれば、先ほどまでの緊張が嘘のようにみんな笑顔になっていました。
全員でゲームをしたり、1つの目標達成に向かってお互いが協力・応援したりと参加メンバーが1つになっていく感じがしました。

画像




アイスブレイクで緊張をほぐした後は、各ホームルームに分かれて指導者から説明を受けます。
トレセンでの過ごし方や参加する意味、3日間の目標や学校へ戻ったメンバーに期待する事などを伝えます。
各ホームルームには様々な学校の先生方が指導者として入っており、メンバー自身が考えて行動するトレセンの中で困った時にヒントを出したり、少しだけ手助けをしたりしてくれます。

20250801_094129478_iOS.jpg

20250801_094136960_iOS.jpg

20250802_095357587_iOS.jpg

夕方のグループワークでは、言葉を使わずに好きなキャラクターや好きな給食のメニューを伝え仲間を集めたり、マシュマロにのってチョコレートの川を渡り、かき氷の山を目指したり・・・。
参加者内はもちろんですが、特にホームルーム内で協力して課題をクリアするために必要な事を考えながらゲームを楽しんでいました。

画像




夕食後、ホームルームの代表者が集まって連絡会をおこないます。
ホームルームの中で話し合った1日の反省点やその改善方法、事務局への要望などを各代表が出し合い、今後の方針などを話し合います。
また、入浴後にある自由交歓の時間にみんなで何をするかも連絡会で決定します。

画像




1日目の自由交歓は「風船バレーボール」に決まりました。
毎年思いますが、緊張感のあった入所式から数時間しかたっていないのに、みんなが笑顔でワイワイ遊んでいて、それが当たり前のような雰囲気なのがなんか面白いです。

2日目

2025-08-02_08-57-43_470.jpeg

2025-08-02_08-58-40_565.jpeg

20250802_010927371_iOS.jpg

20250802_001430002_iOS.jpg

20250802_020303599_iOS.jpg

20250802_094342331_iOS.jpg

ホームルームが様々な国になりきり、貿易でどれだけ利益をあげられたかを競う「貿易ゲーム」。トレセンの目玉企画の1つで、このゲームがやりたくて、毎年トレセンに参加してくれているメンバーも多いです!
それぞれの国はスタート時に配られる技術・資源・資金などが全く違うため、他国と交渉し、自国の長所をのばしたり、短所を穴埋めしたりしながら利益をあげていきます。
途中、様々な出来事が起こるので、国としてどう対処していくかがポイントです。
生産した製品を鑑定する銀行もかなり厳しいので、正確な貿易品の作成も重要になります。
メンバーで5か国、指導者・スタッフで1か国の計6か国で今年はおこない、年齢関係なく様々な交渉術を見ることができました。

20250802_094442767_iOS.jpg

20250802_094527435_iOS.jpg

2025-08-02_12-43-39_297.jpeg

20250802_094601658_iOS.jpg

2日目のお昼は野外炊事です。
トレセンに参加した事のあるメンバーや、普段家でも料理をしているメンバーが中心になり、全員で協力して美味しいカレーライスを作りました。
家ではボタンを押せば簡単に美味しく炊けるご飯も、薪と飯盒を使って炊くと大仕事です。毎年、上手く炊けないホームルームがありますが、今年はどのホームルームも上手に火加減を調整しながら美味しそうなご飯が炊けていました。
カレー作りも、最初は包丁の取り扱いが不安だったメンバーも徐々に慣れて来て、途中からは星の形やハートの形に切って楽しんでいるホームルームもありました。

20250802_094400567_iOS.jpg

20250802_094408247_iOS.jpg

20250802_094409212_iOS.jpg

20250802_094638408_iOS.jpg

20250802_094655764_iOS.jpg

2025-08-02_16-11-36_911.jpeg

今年の2日目のグループワークには「頭を使う」プログラムを入れてみました。
ホームルーム5班と指導者・スタッフチーム2班の計7班が難問に挑戦。各班が問題の地図と手紙を完成させるため、一丸となって取り組みました。
今回の問題はかなり難しかったようで、指導者・スタッフチーム含めて全問正解した班は残念ながらいませんでしたが、どの班もかなり惜しいところまで近づいていました。
2日目になるとホームルーム内で小学生も高校生も関係なく、自分の考えや意見をどんどんアピールできるようになっており、かなり活発な意見交換がおこなわれグループワークが盛り上がっていました。

20250802_094715160_iOS.jpg

20250802_094723794_iOS.jpg

20250802_094706038_iOS.jpg

20250803_005531763_iOS.jpg

頭を使ったあとは、「体を使う」プログラムです。
今年は「災害時に役立つ講習」として、ロープワークを取り入れました。
災害時などに自分の命を守るため、また、助けを必要としている人を守るために必要なロープの使い方や、日常のちょっとした時にも使える便利な使い方など様々なロープワークを体験してもらいました。
中には手品のようなロープワークもあり、実際に自分でやってみて成功したメンバーからは歓声が・・・。
面白くて役に立つと参加したメンバーからも好評でした。

2025-08-02_19-08-07_593.jpeg

2025-08-02_19-44-49_629.jpeg

2日目も夕食後にはホームルームで前日からの改善ができたか、2日目は何を意識して行動できたかなどしっかりと確認をおこないます。また、最終日へ向けての提案や事務局への要望、自由交歓の案などを話し合い、その後の連絡会で代表者が意見交換をおこないました。
連絡会の中では、ホームルーム内はかなり仲良くなれているが、他のホームルームのメンバーとどうすればもっと仲良くなれるかや、食堂やバスの座席などメンバー間で協議。メンバーだけでなく指導者・スタッフと仲良くなるための配置や、乗り物酔いするメンバーのための座席決めなど周りの人への気配りも見えました。

画像




2日目の自由交歓は「気配斬り」。
目隠しをした状態で音や相手の気配を頼りに刀を振りぬきます。
やっている本人はもちろん楽しそうにやっていますが、何もないところで空振りしているのを見ている周りのメンバーの方が大盛り上がり。
昨年の自由交歓でも「気配斬り」をやっていたので、高知のトレセンでひそかなブームになりつつあるのかも・・・。

画像




そして、今年は「星空を観に行く」というグループもありました。
天体に詳しい指導者の説明を聞きながら、満天の星空を観ます。普段、街中で見えるのとは全く違う壮大な星空を観て、メンバーは大喜びでした。
タイミングによっては、天の川がくっきり観える室戸の星空もトレセン自由交歓での人気プログラムの1つです。

最終日

最終日、宿泊場所の掃除やラジオ体操、ホームルームなどが終われば最後のプログラム「フィールドワーク」になります。「フィールドワーク」もトレセンの目玉の1つで、ホームルーム全員が協力し、助け合わないと突破できない関門が多数あります。しかも、毎年内容が少しずつ変わるので続けて参加しているメンバーも初めて体験する関門があり、人気のプログラムになります。

暗黒大陸

20250804_234032181_iOS.jpg

20250804_234040221_iOS.jpg

パイプライン

20250805_035627986_iOS.jpg

20250805_035629791_iOS.jpg

大縄跳び

20250804_013945586_iOS.jpg

20250804_013945295_iOS.jpg

ディスクゴルフ

20250804_013946369_iOS.jpg

20250803_011658440_iOS.jpg

いのちのみずがめ

20250804_014003968_iOS.jpg

20250804_014003691_iOS.jpg

今年の「フィールドワーク」の中でも特に難易度が高かったのが大縄跳び。
通常の大縄跳びは跳ぶ人と縄を回す人に分かれますが、今回の大縄跳びは縄を回す人も一緒に跳ばなくてはならないという高難易度!
指導者との事前打合せで案が出た時も、ほぼ全員が「さすがに無理なんでは・・・」という反応でした。
実際、2日目の朝のつどいで練習時間をとりましたがほとんどのホームルームは1回も跳べませんでした。しかしどのホームルームも諦めず、2日目のホームルームの時間や3日目の朝のつどいで練習をしたいと要望があり、全ホームルームが猛練習。
なんと、「フィールドワーク」の時には20回近く連続で跳ぶホームルームがありました。
どのホームルームも全員が協力し、全関門を突破して見事ゴール。
諦めなければ必ず結果が出るというのを、指導者・スタッフにも教えてくれました。

2025-08-03_15-59-12_572.jpeg

2025-08-03_15-59-45_025.jpeg

いよいよ高知赤十字病院に戻って閉会式です。
各ホームルームで時間をとり、3日間の振り返りやまとめをおこないます。
1人ひとりが、3日間一緒に過ごしたホームルームメンバーの「良いところ」を書き出し、本人に渡します。もらった本人はカードにそれを貼り、ホームルームのみんなから見た自分の「良いところ」がつまった良いところカードの完成です。
一緒に過ごしたみんなが認めてくれた良いところを自覚し、今後の人生に少しでもプラスになってくれると嬉しいです。

画像

今年も2泊3日のトレセンを無事開催することができました。
JRCメンバー・指導者・ボランティアのみなさん、ご参加いただき本当にありがとうございました。

来年も7月31日(金)~8月2日(日)の日程で高知トレセンを開催予定です。
ぜひ来年も今年のメンバーが来てくれ、さらに友達を誘ってもっとたくさんの参加者でワイワイ楽しくトレセンを開催できることを願っています。

残念ながら今年でトレセンを卒業してしまう高校生メンバーもいます。
メンバーとしての参加は今年で最後になってしまいますが、今後、青年奉仕団等に加入しスタッフとして参加することもできますので、日赤高知県支部にご相談いただき、高知のトレセンを盛り上げていただければと思います。
今年でトレセンを卒業してしまうメンバーもいるので、来年以降全く同じメンバーが揃うことは難しいですが、今年トレセンに来てくれたメンバーが揃うチャンスが9月にあります!

9月7日(日)  13:00 ~ 16:00
イオンモール高知 2階 イオンホール

こちらで日赤高知県支部主催の防災イベントを開催します。
昨年も開催したこのイベントですが、今年はJRCの高校生たちがブース展開する事が決まっています。つまり、トレセンに来てくれていた高校生たちが防災に関するブースを考え、イベントを盛り上げてくれます!
ぜひトレセンに参加してくれた小・中学生もイベントに遊びに来てください。
そして、トレセンのメンバーで集まってイベントを盛り上げましょう!!

またみなさんとお会いできる事をスタッフ一同、楽しみにしております。

画像

画像

画像

画像

画像

画像