教室で学べる水の事故防止!~夏休み中の水の事故を防ぐために~

 日本赤十字社愛知県支部は、毎年夏季に多くの小学校で水の事故から命を守るための知識・技術を伝える着衣泳講習を行っています。しかし、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各学校で水泳の授業の中止が相次いだため、着衣泳講習も実施できず子どもたちへの安全指導の機会が少なくなっています。

 これに対し当支部は夏休み前の水の安全指導に役立てられるように、今年7月、水の事故防止について学べるスライド教材を作成し、青少年赤十字に加盟している小学校へ配布するとともに、教材データをウェブサイトで公開しました。

 今回はその教材を使用した授業の様子についてお届けします。

前回記事(教材のダウンロード)はこちら

 岡崎市立城南小学校では、令和2年7月15日に5年生2学級 約70名の児童を対象に、本教材を使用して水の事故防止について学ぶ授業が実施されました。
 授業は広い体育館でソーシャルディスタンスをとった状況で実施され、参加した児童は真剣なまなざしで、水の事故がどんなところで起こりやすいか、どうしたら事故を防げるのか、そしてもし落水してしまったらどうしたらよいかなどについて、意見発表や体験も交えながら学びました。

画像 ライフジャケットは、水の事故から命を守るためにとても有効ですが

画像 正しい着用方法を守らなければ、逆に事故につながってしまうことも

画像 服を着たまま水に落ちてしまったときは泳がずに「浮く」ことが大切

画像 浮き具があるとより長く楽に浮くことができます

画像 身の回りにある浮き具として活用できるものを考えよう

授業に参加した児童の感想

  • 「このじゅ業をやって、身の周りにも、浮くのがたくさんあると思いました。一番驚いたのがいつも持っているランドセルでした。まさかうくとは思いませんでした。」
  • 「いざというときのためにうきそうな物、たすけることができそうな物を家でしらべてみたいなと思いました。」
  • 「いざ友達などが水におぼれてしまったら、すぐ身近な物で人の命をすくえるからどんなものでもうくもの、ひっぱれるものをつかって、人をすくいたいです。」
  • 「ライフジャケットのきかた、水にうくものもわかり、もし海や川で遊ぶことがあったら気を付けようと思いました。」

(授業のふりかえりシートから抜粋)