JRC加盟校を対象に、防災教育のオンライン研修会を実施しました

東日本大震災から10年経った今年3月、弊社宮城県支部の企画で、全国のJRC加盟校を対象に被災者語り部オンラインLIVEを実施し、全国から103校、10,951名のJRCメンバーが聴講し、当県からも小・中・高等学校から3校が参加しました。
今年の冬も同じ企画の計画があり、より多くの学校に参加していただくため、JRC加盟校の教員を対象に事前研修会が行われました。

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令和3年8月19日は中学校の教員対象に行われ、当時幼稚園児だった長女を津波の被害で亡くされた佐藤美香さんのお話に続き、次に昨年の参加校の代表として、山口市立川西中学校の厚東政人校長先生が事例発表をされました。
厚東校長は、「山口県の子どもたちは防災意識が低いと感じているが、昨年受講した2年生は、宮城県からの生の被災者の声がスッと入っているように見受けた。しかし、直後は影響があるが、そのうち次第に薄れていくもの。繰り返し被災者の声を聞くことが、防災意識の向上につながる。JRC加盟校として防災意識の高い生徒を育てなければいけないと考えている。」とお話されました。

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翌8月20日は、全校種対象の研修会が開かれ、同じく昨年参加された山口県立萩高等学校JRC部顧問の進藤志野先生が事例発表されました。
「昨年、部活動で、SDGsの学習として『災害に強く住み続けられるまちづくり』をテーマに話し合っていたところ、日赤から被災者語り部オンラインLIVEの案内を受け、生徒の希望で申し込んだ。この受講をきっかけに、生徒らの防災に対する意識が高まり、中には自分の被災体験を話すきっかけとなった生徒もいた。その後も災害のニュースへの反応に敏感になり、生徒の発案で災害義援金を集めたり、家庭で非常用持ち出し袋を準備した生徒もいた。被災者から直接話を聞いたことが、生徒らの意識を変えたことは間違いない。」と発表されました。

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今年は、12月~2月の間で、小・中・高等学校の校種別に開催する予定です。JRC加盟校には事前に案内をお送りするので、ぜひ参加をご検討ください。