山口県青年(学生)奉仕団対象に、リーダー研修会を開催しました!

令和2年2月10日(月)、支部にて青年赤十字奉仕団を対象にリーダー研修会を開催し、山口大学と山口県立大学の赤十字奉仕団員(ボランティア)13名が参加しました。

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午前中は、赤十字の事業概要や国際人道法の講義、また今年度行った災害救護活動の報告を行いました。

赤十字への理解を深めてもらった後は、「災害が起きる前に赤十字奉仕団としてできること。また個人としてできること。」をテーマにグループワークを行いました。
奉仕団として、学内で非常食を展示したりハザードマップを配布するといった意見や、個人では、防災イベントなどで見かける(災害バーチャル体験)などの最新技術を積極的に取り入れ、大学生も減災意識を高めておくことが重要だと発言がありました。
午後からは、赤十字7原則(人道・公平・中立など)を体感するアクティビティを行いました。

それぞれの額に、「高齢者」や「足の不自由な人」、「外国人」などを書いた紙を貼付け、5分間、会場を自由に歩き回って会話をしてもらいます。

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学生たちは、「会っていきなり『大丈夫ですか』と聞かれて不快であった。」や、「会話をしたかったが、避けられて悲しかった。」など、感想を述べ合い、年齢や国籍、身体的な特徴により偏見を受けてしまう辛さを体験し、更に自分自身も無意識で先入観を持って人と接していることに気づきました。そしてそのような態度が、知らず知らずのうちに相手の尊厳を傷つけてしまっていることを体感しました。

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このアクティビティは、「YABC(※)研修ツール」と言い、赤十字7原則を実践するための必要な知識やスキルを身に付けることができます。特に若い世代が、自らの考えや行動を変え、周りにも変化をもたらし、社会をより良く変える力を身に付けることができるよう、国際赤十字・赤新月社連盟が開発しました。

学生たちは、先入観や固定概念から生まれる偏見や差別に気づき、自らの考えや行動を見つめなおすきっかけになりました。
最後に、赤十字の奉仕団(ボランティア)について改めて考えるためのグループワークを行いました。
課題を挙げ、それらをどのように改善していくのか具体的な方法を話し合い、来年度の活動計画書をまとめました。
(※)Youth as Agents of Behavioral Changes(行動変容の担い手としてのユース)の略。