地域とともに学ぶ防災力-赤十字奉仕団が「防災祭り」を開催-
災害時に役立つ知識や技術を地元の小・中学生に学んでもらおうと、牟岐町赤十字奉仕団は11月17日、県立海部病院北側の牟岐町避難広場で「防災祭り」を開催しました。
牟岐小学校の児童や牟岐中学校の生徒、赤十字奉仕団メンバーなど約100名が参加し、児童らは救命処置や炊き出しなどを体験しました。
会場では、赤十字奉仕団員が、備蓄用飲料水の段ボールを使った簡易トイレの作り方を紹介したほか、当支部救護担当者が新聞紙を使った骨折時の応急手当や負傷者の搬送法を説明。さらに、自動体外式除細動器(AED)を使った救命処置の訓練や、避難広場に設置している赤十字救護倉庫の見学も行われました。
救護倉庫に保管されている赤十字炊き出し釜を使った炊き出し体験では、災害用炊飯袋(ハイゼックス)を使ってご飯を炊いたり、身近な食材でカレー作りにも挑戦し、災害時の食の重要性を学びました。
参加者からは、「災害時にはみんなで助け合って炊き出しをしたり、けがをした人の手当をすることが大切だと分かった」「身近なものを防災に活用できることも知ったので、家族に伝えたい」などといった声もあり、防災への意識が高まる一日となりました。
毛布を担架代わりにして負傷者を搬送
新聞紙を使った骨折の手当
身近な食材でカレーを調理する中学生