【令和8年熊本地震】 日赤災害医療コーディネートチームが帰着~現地での活動を振り返り~

8月14日(金) 午前11時頃

7日(金)より熊本県宇城市で被災者支援活動を行っていた日赤災害医療コーディネートチームが、現地での活動を終え京都府支部へ帰着しました。

画像

コーディネートチームは、宇城保健医療福祉調整本部において、救護班の活動調整や各関係機関との連絡・調整等の活動を行いました。

20260907-916717103dfe22e76091430d090c8ecd58ee8208.jpg

20260907-5d7a898f273cf7db4d117c8d3584384852e3611b.jpg

活動の中で、日本赤十字社が救護所を展開している施設を訪問し、現地の状況を視察・必要な支援の検討を行う場面も。
救護所では、日中日赤の救護班が待機し被災者の方の診療等を行うとともに、分隊し近隣の避難所の巡回診療等も行ったりもしています。

画像

この日、救護所の付近では有志のボランティアによる炊き出しが行われていました。
連日暑い日が続き熱中症などの危険も伴う中、かき氷が振る舞われ、全国から駆け付け熊本の復興を願う皆さんによる温かい思いが感じられました。
また、避難所スペースは段ボールベットでしっかり区画整理されていたりと、10年前の熊本地震の経験が、今回の地震への対応や備えにつながっていたと感じる場面も。日赤救護班も、避難所への段ボールベットや安眠セットの配布等にも取り組みました。

★段ボールベットって???

画像

段ボールベッドは、災害時の避難所などで使用される簡易ベッドです!
床から少し高さを確保することで、立ち上がりを容易にし、寝たきりを予防したり、冷えやほこりを防ぎ、身体への負担を軽減します。
段ボールでできていますが丈夫で、大人が使用しても安心な万能ベットです✨
避難生活を少しでも快適に過ごせるよう、今、多くの避難所で活用されています。

一方で、仮設トイレ等での掃除が行き届かないことによる衛生環境の悪化が深刻で、日赤救護班が交代で清掃し環境整備しているという現状も。
一部では断水も続く中、感染症対策などの観点からも念入りに掃除し、避難所の衛生環境を整えます。

また、救護所には、熊本県薬剤師会によるモバイルファーマシーの配車も展開されており、コーディネートチームの柏原薬剤師が視察とご挨拶に伺いました。
モバイルファーマシーは、東日本大震災での教訓をきっかけに開発された、災害発生時にお薬の調剤・処方など行うことのできる特殊車両のことで、まさに“動く薬局”です。
続く避難生活の中で、日頃服用している常服薬がなくて困っている被災者の方にも、お薬を処方することが可能に。
災害が起きた際、日頃使用している常服薬が分かるよう、お薬手帳等を非常用バッグに入れておくことも実はとっても重要です!

画像

一部では駐車場を開放し車中泊が行われている場所もありました。
駐車場に停まっている車が熊本ナンバーか他府県ナンバーかを確認しつつ、車中泊が行われているか、何か必要な支援はないかを視察する「車中泊アセスメント」もコーディネートチームの活動の一つです。
今年の夏は、35℃を超える猛暑日も多く、全国的に本当に厳しい暑さが続きました。熱中症への警戒も非常に高まる中で、車中泊での避難生活が避難されている方の健康被害を引き起こしていないか、どのように予防していったらいいかなど、しっかりと検討していきます。

現地へ派遣された職員のコメント(京都府支部 小林救護係長)

今回、コーディネートチームのメンバーとして初めて活動に従事しました。
救護班の活動とは異なり、避難所等で直接被災者の方と触れ合う機会はほとんどありませんでしたが、コーディネートチームは、現場の救護班からのアセスメント情報や要望、また、本部(日赤、行政まど)からの活動方針や指示に基づき、その時の課題や活動環境の改善など、様々な事案に、柔軟に対応していました。
京都のチームは、徳島県のコーディネートチームとともに活動したのですが、各メンバーがそれぞれの長所を活かし、とても良いチームワークで活動することが出来、改めてチームワークの重要性についても感じました。


連日、被災者へ寄り添う思いを胸に、早朝から夜遅くまでの活動を続けたコーディネートチームのメンバー。
続く後続の隊に情報を引き継ぎ、約1週間の活動を終えました。