献血ボランティアの経験を胸に~令和8年度 京都第一赤十字病院新入職員研修~

画像 いざというとき適切な手当をするために全員で救急法をトレーニングします

 4月3日、京都第一赤十字病院において、令和8年度新入職員研修が開催され、日本赤十字社京都府支部からも講師を派遣し、赤十字の理念や役割に関する講義を行いました。本研修は、新たに赤十字の一員として歩みを始める職員が、赤十字の使命を正しく理解し、赤十字の一員としての基礎を身につけることを目的として実施されたものです。
 赤十字・赤新月運動は、世界191の国と地域に広がり、災害救援や紛争下で国境を越えた人道支援活動を続けています。その中で、日本赤十字社の大きな特色の一つが、国内各地に赤十字病院を有し、平時から地域医療を担うとともに、災害発生時などいざという時に、率先して被災地へ駆けつける体制を整えている点です。日本赤十字社ほど多くの病院を有している赤十字社は、世界でも稀な存在です。
京都第一赤十字病院においても、これまでから国内外の災害や国際救援活動に多くの職員を派遣してきました。院内で診療や業務を支える職員を含め、すべての職員が救護活動や国際救援を支えていることは、赤十字病院ならではの大きな特徴です。
 研修の中では、赤十字の成り立ちや基本原則について学びました。赤十字は単なる組織ではなく、「人道」を理念とし、国籍・人種・宗教・思想といったあらゆる違いを越えて、苦しむ人を公平に救うことを目的とした“運動体”であることが説明されました。日頃親しみのある「赤十字」という言葉の背景にある考え方や使命について、新入職員は理解を深めました。
 また、私たちが身につける赤十字標章(赤十字マーク)の意義についても学習しました。赤十字標章は、平時においては各国の赤十字社および当該国の軍の衛生部隊のみが使用できるものであり、国際条約および国内法により厳格に保護されています。その重要性や正しい使用方法について学ぶことは、赤十字職員として欠かせない内容です。
 さらに、救急法に関する研修も行われました。赤十字では、医師や看護師といった医療職に限らず、すべての職員が救急法を定期的に学び、緊急時に人命救助が行えるよう日頃から備えています。加えて、災害発生時には救護班として円滑に活動できるよう、平時から訓練を重ねていることも紹介されました。
研修終了後には、京都府支部から派遣した講師のもとへ、新入職員が自ら声をかけ、これまでの経験や赤十字を志望した動機について話してくれる場面もありました。その中には、学生時代に「京都府学生献血推進協議会」の一員として、大学生等を中心に若い世代へ献血の大切さを伝える啓発活動やキャンペーンに携わっていた職員もいました。こうした経験を通じて赤十字の理念に触れ、将来は赤十字活動に関わりたいと考え、京都第一赤十字病院を志望したと語ってくれました。
 今回の研修を通じて、新入職員は赤十字の理念と役割を学び、自らが赤十字の一員であるという自覚を新たにしました。これからも人道の理念に基づく活動の理解促進と、災害や有事への備えを大切にした取り組みを進めてまいります。引き続き、日本赤十字社の活動に対し、皆さまの温かいご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます