子どもの「もしも」に備える力を地域で育てる ~赤十字幼児安全法指導員研修会~

画像 社会全体で子どもたちを守り、やさしく温かく育てましょう

日本赤十字社京都府支部では、2月25日と28日に健康生活支援講習指導員研修会および幼児安全法指導員研修会を開催しました。
健康生活支援講習指導員研修では、高齢者に起こりやすい事故の予防・手当、地域での高齢者支援に役立つ基礎的な知識・技術などをテーマとした研修が実施されました。
続いて行われた幼児安全法指導員研修会は、小学校に通うまでの子どもたち(未就学児)の健康と安全を守るための指導に携わる指導員が、指導内容の再確認と、近年の課題について共有することを目的に実施しました。

幼児期の子どものきけん

幼児期の子どもは、発達段階の特性から、身の回りのさまざまな事故に遭いやすい時期でもあります。
特に、何でも口に入れてしまうことによる誤飲・窒息事故、転倒・転落、やけど、水に関する事故などは、日常生活の中で起こりやすい代表的な事故です。
幼児安全法は、こうした子どもの特性を理解したうえで、「まず事故を防ぐこと」、そして「万が一事故が起こった際に適切に対応できること」に重点を置いた講習です。
研修会では、子どもを取り巻く環境の変化についても意見が交わされました。近年、子どもたちが自由に走り回ったり外で遊んだりする機会が減少しており、体力やバランス感覚の低下、転んだときに手をつけないといった動作の未熟さが指摘されています。また、柔らかい食べ物が中心となる食生活の影響で、噛む力や飲み込む力が弱くなり、誤飲・窒息のリスクが高まっていることも課題として共有されました。
こうした状況を踏まえ、研修では「子どもは地域全体で育てる存在である」という視点を改めて確認しました。お母さんお父さんだけでなく、地域の大人一人ひとりが子どもの特性や事故のリスクを理解し、子どもたちが元気に健やかに成長できる環境をつくっていくことも、幼児安全法の大きな目的の一つです。

27日の研修会の最後には、3月末で定年を迎えられる職員の近藤講師を中心に、記念撮影を行いました。
近藤講師は、赤十字の国際派遣要員としても活躍されており、これまでにケニア地域保健強化事業や、バングラデシュにおける避難民支援など、さまざまな国際救援活動に携わってこられました。

また、国際人道法の普及にも長年取り組まれ、特に紛争下で子どもたちが多く犠牲となっている昨今の現状に心を痛め、「戦闘に関わらない民間人の保護、特に子どもや女性は保護されるべき存在である」という国際人道法の原則を伝え続けてこられました。温かく誠実なお人柄で多くの人から慕われてきた近藤講師ですが、退職後も赤十字ボランティアとして活動を続けられる予定です。寂しさもありますが、今後の更なるご活躍を期待しています。

おわりに

日本赤十字社京都府支部では、幼児安全法講習を通じて、子どもの事故防止と、万が一の際に命を守る行動を広げる取り組みを行っています。
幼児安全法講習や指導員のボランティア活動にご興味のある方は、ぜひお気軽に日本赤十字社京都府支部までお問い合わせください。
地域で子どもたちの命と安全を守る輪を、一緒に広げていきましょう!