災害に備えて実践に即した訓練~看護学生の傷病者役が高く評価されました~
令和8年2月7日、日赤救護班などがこれまでの研修会で学んだ内容を、より実践に即して訓練する「日本赤十字社京都府支部管内合同災害救護訓練」を実施しました。
本訓練は、より高度で大規模な第4ブロック合同災害救護訓練への参加要件を満たすための大切な取り組みであり、
災害時に安全かつ円滑に救護活動を進めるため、各職種が担う役割を改めて確認することを目的としています。
当日は、京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院、舞鶴赤十字病院、京都府赤十字血液センター、京都第一赤十字看護専門学校、京都第二赤十字看護専門学校、そしてボランティア組織である赤十字レスキューチェーン京都のメンバーなど、総勢90名が参加しました。
本部での情報収集・派遣活動の確認
訓練は、京都府支部災害対策本部を中心に、日赤災害医療コーディネートチームが参加し、当日の想定として「避難所アセスメント」と「避難所救護所での活動」が救護班へ指示されました。本部での情報収集や派遣判断を通して、実際の災害現場で必要とされる一連の流れを確認しました。
避難所救護所訓練
まず各救護班がチームビルディングから始め、救護所の設営、傷病者への対応まで一連の活動を行いました。
傷病者役は看護学校の学生が担当し、避難所救護所と避難所アセスメントの二つの場面に分かれて迫真の演技を披露しました。
学生たちのリアルな反応は訓練に深い臨場感を生み、「訓練の成功は傷病者役がどれだけ役になりきれるかにかかっている」と言われるほど重要な役割を果たしました。
看護学生による傷病者体験
被災者役を務めた学生からは、「声をかけてもらえるだけで安心できた」「将来は救護班の一員として活動したい」といった感想が寄せられました。
実際に声かけや手当てを受ける体験を通じて、災害時の医療現場において“寄り添う姿勢”の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。
また、日本赤十字社の看護学校では、災害救護や国際救援など赤十字ならではの教育が受けられることも大きな特徴であり、今回の訓練はその学びをさらに深める場となりました。
傷病者役だけでなく、救護班要員としての訓練にも参加しました
避難所アセスメント訓練
避難所アセスメントは、医療救護班が担う大切な活動のひとつです。怪我や病気の診療だけでなく、避難所全体の生活環境を把握し、健康悪化を未然に防ぐことを目的としています。衛生環境が保たれているか、食事が足りているか、トイレ環境は安全か、感染症の兆しがないかなど、多角的な視点から状況を確認します。能登半島地震の際にも、救護班が避難所を巡回し、状態を確認しながら早期の対応につなげたことで、多くの健康被害を防ぐことに役立ちました。
赤十字レスキューチェーン京都のサポート
本訓練を支えるうえで欠かせなかったのが、ボランティア組織である赤十字レスキューチェーン京都です。
医療救護班が本来の力を発揮できるよう、車両の誘導、無線運用の補助、救護所の環境整備、寒い場合の暖房器具の準備、暗い場所での照明器具の設置、毛布や備品が不足した際の補充など、細やかなサポートを行いました。
こうした支援により、医療救護班は安心して活動に専念することができ、訓練全体の質の向上につながりました。
おわりに
今回の訓練は、救護班、看護学生、そしてボランティアが力を合わせ、災害現場を再現した総合的な学びの場となりました。
日本赤十字社京都府支部では、今後も地域の皆さまの安全と安心のため、災害への備えと対応力の向上に取り組んでまいります。