災害を追体験しよう~寺田南校区防災推進委員会で「災害エスノグラフィー阪神淡路大震災編」~

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1月25日、寺田南校区防災推進委員会主催による赤十字防災セミナー「災害エスノグラフィー阪神淡路大震災編」を実施し、一般公募で集まった52名の地域住民のみなさまにご受講いただきました。多数にご参加いただいたことから、地域の高い防災意識がうかがえました。

災害エスノグラフィーとは

被災された方の生の声をもとにつくられた物語を読むことで追体験し、災害を自分事として理解する力を養うプログラムです。
講義と個人グループ作業を織り交ぜて進行し、国や自治体の防災研修教材にも採用されています。
今回は阪神淡路大震災兵庫県西宮市の事例を題材に、発災直後と避難所生活の2つのフェーズを読み進めながら学びを深めました。
エスノグラフィーは時間の流れに沿った体験の連続性が重要で、2つのフェーズをセットで学ぶことで理解が一層深まります。
気づいた所に線を引きながら、心に残った箇所や重要だと感じた点を持ち寄り、グループで活発に意見交換します。
感じたことを良し悪しで評価せず、自由に発言する進め方で年齢や立場を超えて多様な視点が交わりました。
赤十字スタッフは教えるのではなく、考え気づくことを支えるファシリテーションに徹し、参加者主体の学びを後押しします。
時には、赤十字スタッフの方が新たな気づきを得ることもあります。

画像 お母さんと一緒に参加した男の子も考えてくれました。

参加者から出た主な声

地域のつながりの希薄化への不安。いざという時に誰をどう助けられるか分からない。個人情報やプライバシーの壁で、ご近所の顔が見えにくいことへの懸念などがありました。その反面、災害では地域でどれだけ助け合えるかが重要だと分かった。この学びを生かして地域の声かけや関係づくりを日頃から始める、自らがリーダーシップを発揮する、家族近隣と備えを見直すなど、前向きな宣言が数多く共有されました。

赤十字指導者からの実践アドバイス

コミュニケーションボードの活用を紹介しました!
避難所では、ホワイトボードなどを用いて、文字が読めない子どもや耳が聞こえにくい方、日本語が十分でない方とも意思疎通を。

声掛けの工夫

声かけの言い換えを紹介しました!「大丈夫ですか?」ではなく、「どこか痛いですか?」と具体的に聞く。
「落ち着いてください」ではなく、「ここは安全です大丈夫です」など。

また、やさしい日本語もご紹介しました。
余震の可能性があるので十分ご注意ください→また大きな地震があるかもしれないので気をつけてください。
トイレの使用後は衛生管理にご配慮ください→トイレのあとせっけんで手をよく洗ってください。
消灯時間は22時です、ご協力願います→夜10時に電気を消しますそのあとは静かにしてください。

まとめ

今回のセミナーを通じ地域で助け合う「共助」の重要性が改めて共有されました。
日頃の顔の見える関係づくりと、伝わる言い方、伝え方の工夫がいのちと暮らしを守る土台になります。
寺田南校区防災推進委員会のみなさまそして参加者の皆さま熱心なご参加をありがとうございました!

日赤京都府支部では、地域の防災力向上を目的とした「赤十字防災セミナー」のお申し込みを随時受け付けています。
災害エスノグラフィーをはじめ、地域の特性に応じた多様なプログラムをご用意し、住民のみなさまと共に“いのちを守る力”を育む取り組みを進めています。
ぜひお気軽にお問い合わせください!