トレセンで勉強したことを学校がはじまったら試してみたいです!(前編)

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7月26日(土)・27日(日)の2日間にわたり、日本赤十字社京都府支部を会場に京都府青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター(以後、トレセン)小学生の部を開催し、18名の小学生が参加をしました。
その2日間の様子をご紹介します!
 
トレセンは、青少年赤十字の最も特徴のある教育プログラムの一つで、集団生活を伴う学習活動の場です。指導者は赤十字に登録されている学校の先生がボランティアであたります。また、そのOB・OG(賛助奉仕団)や、青年赤十字奉仕団のメンバーも参加します。

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【一日目】
いよいよ、トレセンの開幕です!
保護者の方とお別れをし、初めて会う仲間たちに少し緊張気味の子どもたち。これから2日間、どんなトレセンになるのか楽しみです。

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『開会式』
トレセンの歌のおじさんこと「優さん」と一緒に、「空は世界へ」を大きな声で歌います。青少年赤十字は第一次世界大戦をきっかけに、アメリカやカナダ、オーストラリアの子どもたちがヨーロッパの人たちを励ますために、自分たちで何か出来ないだろうかと考え、学校の先生と相談して励ましの作文や、文房具、机、いす、包帯などを買うためのお金を集め、赤十字社へ届けました。この子ども達の考えと行動は大人達を驚かせました。たくさんのあたたかい心と生きる勇気を送ることが出来たからです。こうして子ども達の活動と世界中の赤十字社が結びついて青少年赤十字が生まれました。子どもたちのあたたかい心が国境を超えて広がるようにと、「空は世界へ」を開会式で一番最初に歌います。

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『ホームルーム』
まずは、各ホームルーム(以後、HR)に分かれ、自己紹介をします。
これから2日間一緒に「気づき、考え、行動する」グループです。
「わたしはこんな人」「好きなところ」「ここだけは直したい」真剣に身分のことを見つめ直し、みんなの話を聞きます。

『赤十字概論』
赤十字の創始者アンリー・デュナンについて学びます。
赤十字マークの持つ意味って何かな?世界の人々の約束「ジュネーブ条約」でどんな約束なんだろう?

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『V・S』
V・S(ボランタリー・サービス)とは、人の役に立つことを自分から進んで行うことをいいます。各HRに分かれ、学校や日常生活の中で自分たちにできることを探し、みんなで話し合います。トレセンでよりよく学び、過ごせるようにするためにはどうしたらいいだろう?学校やお家でできることって何だろう?いろいろな意見が飛び交います。
その後、一般社団法人日本即席食品工業協会から非常食体験のために無償提供されたインスタントラーメンや冊子を、自分たちで袋分けして配ってくれるという姿を早速見せてくれました。

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『非常食体験:冷やしカレー』
本日のお昼ご飯は、非常食体験です!実際の災害現場では、お湯の確保が難しいことも多いです。水を入れると完成するアルファ米に温めずに食べられるカレーをかけて非常食を体験しました。掲示板に書かれた指示を確認し、みんなでカレーライスを作ってみます。

みんなが冷たいカレーと呼んでいると、ある指導者の先生が「冷やしカレー」と改名されました。なるほど、その方がおいしく感じますね。「非常食ってこんなに美味しいの!」と大好評の非常食体験でした。

『レクリエーション』
ここで一息、レクリエーションの時間です。嵐先生のハンカチ落とし笑いゲーム(?)などを通して、仲間たちとの親睦を一気に深めます。
人間には誰とでもすぐに友達になれる能力を持っていることを知ります。

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『救急法』
救急法では、傷病者を発見した時にどうすればいいのか、保温や心肺蘇生法などの方法を学びました。
困っていたり苦しんでいる人への声のかけ方や、助けるための知識と技術について学びました。

『国際人道法ワーク』
賛助奉仕団の大平講師から、アンリー・デュナンのことを学びながら、赤十字マークの持つ意味やジュネーブ条約などの国際人道法について学習します。
友達とケンカしたときに何をしてもいいの?戦争にもルールがあったほうがいいよね?と自分事として、紛争時に適用される国際的なルールを学びます。
国際人道法の大きな役割のひとつは、一般住民を保護することです。
イラストを見ながら、一般住民が攻撃されている。これは大丈夫なの?それとも?みんなで一緒に考えました。

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後編(2日目)につづくガー!!