令和5年度九州八県支部合同災害救護訓練を開催しました

 本訓練は、『第6ブロック』と呼ばれる九州・沖縄の各県支部が合同で企画し、災害時における対応や各県支部間の連携強化のために毎年実施しており、今年度は鹿児島県を会場として午前の部、午後の部の2部制で開催いたしました。

 午前の部では、12月3日(日)イベント対応のため、出勤していた3名の職員が支部に出社している想定のもと、訓練がスタートしました。
 午前9時00分鹿児島県出水市を震源とするM7.0の地震が発生し、日本赤十字社鹿児島県支部災害対策本部業務(初動時)マニュアルに基づき、3名の職員が災害情報の収集を行いつつ、災害対策本部の設置準備を実施。
 その後、次々に職員が参集し、県内の被災状況に応じ、救護班の派遣や救援物資配送の調整、管内施設の業務継続に向けて対応を行いました。
 午後の部は、午前の部終了時から24時間経過した12月4日(月)13時30分の想定でスタートしました。
 既に、被災地では救護班が活動しており、現地の状況から長期的な支援が必要になるとの判断で、第6ブロック各県に救護班の派遣依頼があり、切れ目のない派遣計画が作成されました。​​​​

23120501.jpg少ない人員で情報収集を行う鹿児島県支部職員 23120502.jpg県庁役に被災状況を確認するリエゾン

 ​また、支部災害対策本部には、宮崎県支部、大分県支部から支援要員が派遣され、災害対策本部における事務作業の支援を行いました。
 鹿児島県支部の職員は、次々に付与される状況付与に対し、迅速に対応しつつ、関係機関の方々に労いの声をかけるなど、災害支援のみならず、被災者への配慮も忘れない素晴らしい対応をされており、慌ただしい中にも落ち着いた対応が必要だと心に刻みました。
 一方、我々福岡県支部から派遣された職員は、一方で訓練の評価者としてプレイヤーの一挙手一投足に目を光らせ、他方では、コントローラー(第6ブロック各県支部役、本社・管内施設役)として災害対応を行う鹿児島県支部職員に対し、状況付与を行いました。
 状況付与を行う私たちも、プレーヤーである鹿児島県支部の方からの鋭い質問や的確な返答を受けることで、コントローラーでありながら、効果的な災害対応を行うにはどうすべきかを考えるいい訓練となりました。​​​​​​

231205031.JPG関係機関と調整を行う鹿児島県支部職員 23120504.JPG   支部災害対策本部会議

​ 2日目は、検討会を実施し、プレイヤー、コントローラー、評価者の3グループに分かれ災害対応の内容や訓練内容の反省点や改善点、訓練の評価について、話し合い、発表を行いました。
 今回ICTを活用した情報共有に取り組み、タイムリーに情報共有ができ、友好的であった一方、情報共有の対象をどこまで広げるのか等、新たな課題も検討会で発表されていました。第6ブロック(九州八県支部)は訓練や研修等を通じ、さらに連携力を高め、今後発生が予想される南海トラフ地震等の大規模災害に対し、迅速かつ的確な協力体制を構築し対応してまいります。​​​​​​

23120505.JPG   状況付与を行う福岡県支部職員 231205061.JPG検討会における発表