最終選考:国際赤十字・赤新月社連盟「limitless」フェーズ3にエントリービデオを提出!

 国際赤十字・赤新月社連盟が、新型コロナウイルス感染症などの課題を解決するための企画を、世界のユースから募集するプログラム「Limitless」の最終選考に、赤十字京都ユースの宮本佳蓮さんをリーダーとするチームが、エントリービデオ第3弾を提出しました。およそ700件の応募があったこの企画も、今は60件を残すのみとなっています。そして、今回の最終選考で10件の企画が選出されます。
チームの目的は、感染症に対する不安や恐怖の感情に支配されない社会です。そのためには、子供達や保護者への啓発が重要だと気づき、そのための教材「絵本:げんきなこころとげんきなからだ」のプロトタイプを作製しました。この絵本を使って、感染症に対する差別や偏見、社会の分断を、一人ひとりの知識や態度で防ごうと取り組んでいます。

エントリービデオ第3弾はこちらからご覧いただけます。

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(和訳は以下のとおりです)
1.私たちのアイデアの独自性
私たちは、感染症に対する差別や偏見といった感情が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する問題の解決を困難にしていることに気づきました。そして、それらの感情を生み出さないための方法をこの「絵本」で伝えます。メンターからアドバイスを得て、この「絵本」を子供達に読み聞かせたところ、熱心に聞いてくれ、理解を示してくれました。彼らの感染症に対する考えは、親や周りの環境に大きく影響します。私たちの独自性は、子供と一緒に大人も学ぶことができる「絵本」というメディアを選択したことです。

2.私たちのアイデアの成功
 私たちはアイデアを成功させるために、2つのステップに取り組んでいます。ステップ1は講演活動、ステップ2はこの「絵本」です。評価の方法は、ステップ1の講演活動は実施回数と人数を、ステップ2の「絵本」は、配布数と読者の反応とします。
 ステップ1の講演活動を説明します。宮本さんのメッセージ「感染症レジリエンスの強化」は、多くの人々の共感を呼び、これまでに学校や市民講座などで延べ500人を超える市民に講演を行っています。今後も、継続して要望に応じていきます。また、ジュニアレッドクロスの指導者と、小学校2年生を対象に「感染症レジリエンスの強化」をテーマにした授業を計画しています。私たちは子供達を重要なパートナーに設定し、彼らが持続的に学べる仕組みの構築を目指します。
 次に、ステップ2は「絵本」です。絵本の完成度を高めるために、保育園などで読み聞かせを行い、意見や感想を募っています。保育園のスタッフからは「私たちが子供達や保護者に伝えたいことと、絵本の内容が合致していて素晴らしい」と高い評価を得ています。子供達からは「面白かった」「しんどくなった友達には優しくする~」と評判は上々です。Limitlessから提供される資金は、この絵本を作製し、配布するために使います。

3.日本赤十字社事業(人材育成)への貢献
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で差別や孤立、社会の分断が増えている現在こそ、私たちはチャンスと捉え、相互理解や個人のレジリエンスが重要であることを訴えます。私たちのプログラムは、赤十字で学んだYABC(Youth as Agents of Behavioral Change)という手法を使っています。YABCによって、気付き、行動変容を促すことができると信じています。私たちの取組は、本社を通じて日本中に発信されており、研修会では指導的立場が与えられています。私たちは、危機的状況に冷静に対応出来る「倫理的指導者」の育成に貢献します。