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保健・医療サービスの支援

  • 被災者のいのちと健康を守るために



     日本赤十字社では、被災した病院の復旧・再建や、地域保健医療の支援、医療の復興に関する様々な支援を行っています。これらの活動をとおして、人々が安心して、安全に暮らせる地域の再建を支えていきます。


     主な活動内容は、以下のとおりです。


    (ア)被災した病院の復旧・再建
     被災地では多くの病院や診療所が壊滅的な被害を受けました。その結果、遠くの病院に通院せざるを得ない状況が生じ、受け入れる病院側も患者急増により、十分な医療サービスが提供できなくなっています。
     そこで、宮城県の沿岸部を中心に仮設診療所や病院を再建するなど、地域全体の医療インフラの復興に向けた支援を行っています。

    (イ)地域の保健医療支援
     被災者の間では、慣れない避難所や仮設住宅での暮らしや、急激な生活環境の変化等により、感染症への抵抗力が低下し、肺炎などに対する感染リスクが高まっています。
     そこで、肺炎球菌ワクチンの予防接種を支援することにしました。日本赤十字社が費用を負担し、県と県の医師会が主体となって、医療機関で接種を希望される方に無料で実施しています。

    (ウ)原子力発電所事故への対応
     福島県内では、福島第一原子力発電所の事故を受けて、放射能による住民の健康への影響の有無を、中長期的に調査し、適切な支援を行うことが求められています。これを受けて、福島県立医科大学と福島赤十字病院では、今後連携して福島県民の健康チェックを行うこととしました。
     日本赤十字社は、県や市町村との調整を図りながら、全身の放射線量を測定するホールボディ・カウンターや、甲状腺モニター等の資機材を整備するなど、継続的な支援体制を確立していきます。