【ご報告】 令和6年度 奈良県支部の活動

令和6年度も、皆さまの期待と信頼にこたえるべく、赤十字活動をおこないました。
皆さまからいただいた温かいご支援に改めてお礼申し上げますとともに、昨年度の活動をご報告させていただきます。

災害救護体制の強化-災害からいのちを守る-

いつどこで起こるか分からない災害に備え、関係機関とも連携して迅速・的確な救護活動ができるよう、救護班の編成と、訓練や研修の実施、救護資機材の整備を重点的におこない、救護体制の充実強化に取り組みました。

  • ❒ 能登半島地震における被災者支援活動

    仮設住宅入居者に対し、健康不安や孤立・孤独を和らげ、コミュニケーションの促進につながる支援活動をおこないました。

  • ❒ 救護訓練

    大災害に備え、第4ブロック(近畿)合同災害救護訓練、奈良県防災総合訓練など各種救護訓練に参加しました。

  • ❒ 救護体制強化のための研修

    災害救護に必要となる最新の知識と技術の向上を図るため本社、ブロック主催の研修会に参加しました。また、奈良県支部と覚書を結んでいる医療救護班や職員を対象とした支部主催の研修会を実施し、救護班要員の知識や技術の習得に努めました。

  • ❒ 救護資機材・救援物資の整備

    南海トラフ地震などの大規模災害に備え、救護資機材・救援物資の整備をおこないました。
    (令和6年度の主な整備:災害救援車(トラック)、地区分区配備防災倉庫、防災ヘルメット、非常食備蓄)
    また、県内で起こる小規模災害に対し、毛布、布団、バスタオル、緊急セットなどの救援物資を配布しました。

  • ❒ 国内義援金の受付

    国内で発生した災害に対して義援金の受付をおこない、被災者へお届けしました。
    皆様からの温かいご支援に感謝申し上げます。

国際活動の推進 -世界とつながる-

世界191の国と地域にある赤十字の一員として、本社と連携し、災害や紛争等で苦しむ人々の緊急救援や復興支援などの人道的活動をおこないました。

  • ❒ 支部の国際活動への参加

    バングラデシュ保健医療支援事業に資金協力をしました。

  • ❒ 海外救援金の受付

    世界各地で発生する武力紛争、災害に苦しむ人々のために、日本赤十字社をはじめ世界各国の赤十字社・赤新月社が行う緊急国際支援や開発協力活動などの人道的活動資金として、有効に活用しました。
    皆様からの温かいご支援に感謝申し上げます。

青少年赤十字の育成 -思いやりを育む

将来をになう児童・生徒が、自ら「気づき・考え・実行する」という生きる力を養うため、先生等の青少年赤十字指導者の協力のもと、学校教育の現場で豊かな人間性や社会性を育む活動に取り組みました。

  • ❒ 青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター

    夏休みに県内各地から児童、生徒が参加し、宿泊研修を通して自主・自律の精神や赤十字や青少年赤十字に関する知識を学びました。

  • ❒ 親子で学ぶ防災教室

    冬休みに県内各地から児童、生徒が参加し、ラップやビニール袋など身近なものを使った手当、毛布ガウンやホットタオルなど非常時に対応できる知識を学びました。

  • ❒ 青少年赤十字加盟校の活動支援事業

    青少年赤十字加盟校が地域とふれあいながら、特色のある活動に対して、助成金を交付し支援をおこないました。
    (4校/120,000円)

赤十字ボランティアの育成 -活動を支える-

「困っている・苦しんでいる人の役に立ちたい」という思いを持った仲間が、その思いを結集し、各分野において、赤十字活動や地域の活動に積極的に取り組みました。
奈良県支部では、団員の知識、技術向上のための研修や、活動の一助となる助成金を交付し、活動を支援しました。

  • ❒ 地域赤十字奉仕団

    “地域社会を住みよくしよう”という気持ちを持った人々の集まりで、災害救護や献血の推進、講習会の普及などの赤十字事業の推進をはじめ、地域社会のニーズに応じた幅広い活動をおこないました。

  • ❒ 安全法指導赤十字奉仕団

    健康で安全に暮らすための知識と技術を伝える講習の普及に取り組みました。

  • ❒ 無線・救護赤十字奉仕団

    災害時の活動に備え、通信訓練や救護訓練に取り組みました。

  • ❒ 看護赤十字奉仕団

    地域社会に貢献しようと奈良マラソン等、公共性の高い行事等で救護活動をおこないました。

  • ❒ 青年赤十字奉仕団

    赤十字思想の普及、他府県との交流や献血事業の推進に努め、青少年赤十字活動のサポート、救急法の習得をおこないました。

  • ❒ 青少年赤十字賛助奉仕団

    青少年赤十字指導者やメンバーの活動をサポートしました。

  • ❒ 防災ボランティア

    「赤十字NEWS」発送業務に協力しました。

赤十字講習の充実 -いざという時に備えて-

「健康と安全」及び「地域福祉」に役立つ知識と技術を広く県民に普及・指導することを目的として、赤十字講習を実施しました。令和6年度は、県内各地で327回開催し、延べ9,422人の方に受講いただきました。

  • ❒ 防災・減災のための講習会

    防災・減災に関する知識・意識・技術の普及向上を目指して、自治会などの自主防災組織や法人、学校等を対象に県内各地域で防災講習を開催しました。

  • ❒ 救急法等の講習会

    心肺蘇生やAEDの使用法などの救命手当を学ぶ救急法講習や、着衣泳(服を着たまま溺れた場合の対処方法)を学ぶ水上安全法講習などを開催しました。

  • ❒ 地区分区と共催による地域での講習会

    県内全体での講習普及を目的に、地区分区と共催による地域での講習に取り組みました。

  • ❒ 金色有功章受章企業を対象とした講習会

    金色有功章を受章した企業を対象に無料体験講座を実施しました。

効果的な広報活動の展開 -活動へのご理解とご参加を-

  • 赤十字の事業活動を、幅広く県民に知っていただき、赤十字ボランティアへの参加、会費募集への理解を深めるため、赤十字運動月間を中心に広報活動に努めました。
    また、大型商業施設(イオンモール大和郡山)において「赤十字フェスタ2024 in なら」を開催し、赤十字のPR活動をおこないました。

活動資金の募集及び表彰制度 -活動資金にご協力を!!-

  • 今年度も、地区分区、赤十字奉仕団、自治会、日赤有功会をはじめ県民の皆さまのご理解を得るように努め、会費増強に取り組みました。
    県内の幼・小・中・高等学校への赤十字募金のお願い、個人・法人などへのダイレクトメールでの協力依頼、経済団体の協力を得て法人会費への依頼など、活動資金の確保に努めました。
    令和6年度、遺贈による寄付の新たな取組として、㈱南都銀行、奈良県司法書士会と相続財産による協定を締結しました。令和7年度は遺贈セミナーの開催を予定しています。