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東日本大震災活動レポート

医療救護活動

スマトラ沖地震の恩返し

11/04/29

 姫路赤十字病院の医療チームには、 インドネシア ジャワ島出身で、04年のスマトラ島沖地震・津波災害を経験するとともに、地震の10日後に現地での負傷者救護にあたったスワルティ看護師(32歳)が加わっています。

スワルティ看護師は、日本から医療支援、医薬品などの救援物資に支えられた経験から「日本に恩返しをしたい。被災者の力になりたい」という思いから、被災地での救護活動に志願しました。

 日本での看護師経験はまだ浅いものの、同じ津波被害を受けた方にしかわからない「被災者の気持ち」を胸に、28日(木)まで医療救護活動を行いました。
 スワルティ看護師は、インドネシアとのEPA(経済連携協定)に基づく外国人看護師候補者の受入れ事業で来日し、この3月、合格率わずか4%の難関の国家試験に合格しました。

 「被災された方には今「こころのケア」がとても大切です。」と語るスワルティ看護師は、診療の合間に故郷インドネシアの歌を一緒に歌ったり、身体を摩りながら一生懸命にコミュニケーションを図り、「遠い国から私たちのために来てくれた。彼女の頑張りを目の当たりにして、私も頑張る気持ちが湧いた。」と喜びの声も聞かれました。