ジブチ共和国へ出張に行ってきました!~学校訪問編~

11月7日(金)~11月12日(水)まで、日本赤十字社の気候変動対応事業の現地調査として本社国際部職員2名と青森県支部職員1名と奈良県支部職員1名がジブチ共和国へ出張に行ってきました!
今回は、学校訪問の様子を報告します。

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今回訪問した学校は、ジブチ共和国の首都ジブチ市にある「新渡戸稲造基礎教育学校」。
名前からも分かるとおり、日本が建設を支援し2024年1月に開校されたばかりの新しい小中学校です。
この小中学校は”赤十字クラブ”を設立しており、ジブチ赤新月社は今後、赤十字クラブに所属している子どもたちに、気候変動に対しての意識を持ってもらうアクティビティを行ったり、緑を増やす目的で植樹を行います。
今回はそんな赤十字クラブに所属している子どもたちを対象に防災セミナーを行いました。

防災セミナーを行う前にまずは、「お互いの国のことを教え合い仲を深めよう!」という目的で、アイスブレイクを行いました。
新渡戸稲造基礎教育学校は、日本語クラブもあるそうで、日本語で発言している子どもたちもおり、アイスブレイクで私たちと子どもたちとの距離がぐっと縮まりました。

IMG_2786.JPGアイスブレイクの様子

IMG_2783.JPG積極的な子どもたち

アイスブレイクで場が温まった後、メインである防災セミナーを行いました。
今回行った内容は、「災害時シミュレーション」と「防災〇×クイズ」。
ジブチは、世界で一番暑い国で有名ですが、実は昨今の気候変動の影響により、1日で1年分の雨が降ることがあり洪水が起こることがあります。また、少量の雨でも、ジブチの道には側溝がないため、洪水になる可能性があります。普段雨が降らないからこそ、突然の雨(災害)に”備える”ことの重要性を伝えるために災害時シミュレーションを行いました。
ジブチは公用語がフランス語のため、事前にフランス語に書き換えた説明文を作成し、災害時シミュレーションのイラストを日本バージョンからジブチバージョンに変更した用紙を用意・配布し、各々が災害時に備える必要があると思ったもの3つに〇をつけてもらう方法で行いました。
個人ワークをしてもらった後、みんながどれを災害時に必要と思ったかを発表してもらいました。
その後私たちから、自分で選んだ3つがみんな同じではない事、みんな違うからこそ自分で必要なモノは事前に準備する必要があること、何よりも自分の命が一番大切であること、を子どもたちに伝えました。

IMG_1719.jpeg災害時シミュレーションについて説明

IMG_0659.jpg子どもたちの発表の様子

災害時シミュレーションで、もしものために事前準備が必要ということを伝えた後は、「防災○×クイズ」を行いました。
熱中症の他に、ジブチでも地震や火災等の災害は発生します。災害が起こった際の正しい行動を子どもたちが分かりやすいよう○×クイズで出題しました。

日本は災害大国のため幼稚園や保育園の年齢から防災について学びますが、ジブチでも同じようで、学校でしっかりと防災について学んでいるため、子どもたちは災害時の正しい行動について理由も含めて理解していました。
クイズ終了後は、子どもたちの方から「こういう時はどうすればいいのか」という質問も上がりました。

IMG_0663.jpg防災○×クイズの様子

IMG_1720.jpeg終始楽しい雰囲気で実施した防災○×クイズ

最後に、奈良県支部の地域赤十字奉仕団が作成したハートラちゃんマスコットと、青森県支部のJRC加盟校の高校生が作成したけんけつちゃん折り紙をお土産としてプレゼントしました。
これからの未来を担う子どもたちに、今回の交流をきっかけにもっと赤十字について、気候変動や防災について興味をもってくれたら嬉しいです。

IMG_1724.jpegお土産は一人ひとりに直接プレゼント

IMG_0679.jpg地域赤十字奉仕団が作成したハートラちゃんマスコット

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地域赤十字奉仕団の団員が作成したハートラちゃんマスコットの記事はこちら