ジブチ出張レポート-気候変動と向き合う「ジブチの森プロジェクト」-
日本赤十字社が行う新規開発協力事業「ジブチ気候変動対応事業~ジブチの森プロジェクト~」がスタートし、本社国際部職員2名、奈良県支部職員1名、そして、青森県支部職員1名が令和7年11月7日から12日までの6日間、ジブチ共和国を訪問しました。
ジブチ赤新月社
ジブチは国土の約89%が砂漠や乾燥地で、夏には気温が50度近くまで上がることもあります。気候変動の影響により、熱中症や感染症のリスク、水不足や水質の悪化、農業被害や食料不足など、人びとの暮らしに深刻な影響が及んでいます。加えて、海面上昇や暴風雨などの災害リスクも高まっています。
ジブチ赤新月社について説明を受ける様子
どこまでも緑のない景色が続いていました
さらに、食料の多くを輸入に頼り、経済が中継貿易や軍事基地使用料に依存していることから、失業率は27.9%と高い水準にあります。隣国エチオピアからの難民・避難民の受け入れも続いており、社会的・経済的な課題が重なっています。
処理できずに放棄されたゴミ
これらの問題に対し支援を行っていくため、出張期間中はジブチ赤新月社との情報交換や環境省への訪問、ジブチの学校で生徒達と交流会を実施するなど、様々な活動を実施しました。
ジブチ赤職員と一緒に防災教育を実施
参加してくれた子供達
日本からのプレゼントを贈りました
さらに、難民・避難民の居住地を訪問し、生活の様子や必要としている支援について直接話を聞きに行きました。今後検討している植林活動についても、地域の人びとと協力できるかなど、現地の方々の生の意見を聞くことができました。
難民・避難民の方々と話す場面
赤十字が設置した給水タンク
一日分の生活水をためる様子
ジブチでは町を車で走るだけでも、道端で暮らす人びとや物乞いをする子どもたちの姿があり、厳しい現実を目の当たりにしました。一方で、学校の子どもたちは熱心に学び、フランス語や英語、日本語を勉強している姿も見られました。限られた環境の中でも未来を見据えて努力する姿は、強く心に残っています。
難民・避難民の方々が住む家
厳しい環境の中で作った畑
現地の人々はもっと農業のやり方を学びたいと話す
今回の出張を通して、日本の安全な暮らしが決して当たり前ではないこと、そして、国際問題を自分事として考えることの大切さを改めて実感しました。ジブチで得た学びを、今後の事業にしっかりと活かしていきたいと思います。
今後も青森県支部では、地域に根ざした活動に加え、国際活動への貢献にも力を入れてまいります。
一緒に視察したメンバー
ジブチの夕陽