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東日本大震災活動レポート

教育支援

原発事故で避難した小学校にジャングルジムとのぼり棒を寄贈

14/03/27

 原発事故で避難生活を送る福島県双葉郡葛尾(かつらお)村の村立葛尾小学校に、ジャングルジムとのぼり棒が設置され、3月25日に同校三春校校庭で寄贈式が行われました。

 葛尾村は原発事故による放射線の影響で、全村避難を余儀なくされた地域。平成25年4月から避難先の福島県田村郡三春町で、廃校舎(旧・三春町立要田中学校)を借り受けて、村立の幼稚園、小・中学校を再開しています。

 しかし、校舎は元々が中学校だったため屋外遊具がなく、子どもたちが校庭で遊ぶ機会も減少気味でした。

 東日本大震災の復興支援事業として行われた今回の遊具寄贈は、子どもたちに伸び伸び遊べる環境を提供し、健やかな成長の一助になることを期待しています。

(写真右上:寄贈式には子どもたちも参加)

 寄贈式であいさつした葛尾村の金谷喜一副村長は、「葛尾村の除染状況により、子どもたちが元の学校に戻るまでにはもう少し時間がかかりそうです」と子どもたちが置かれている状況を説明。

 遊具設置について和田安吉葛尾小学校長は、「腕の力が落ちているので、のぼり棒と子どもたちの大好きなジャングルジムにしました。葛尾村に戻っても、ぜひこの遊具を使いたいと思います」と感謝を口にしました。

 寄贈式には日赤福島県支部から野崎洋一事務局長も出席し、「海外の赤十字社から皆さんへ寄せられたあたたかい思いです。元気に学校生活を過ごしてください」と避難生活を送る葛尾村の子どもたちを励ましました。

(写真上:新しい遊具で元気いっぱいに遊ぶ子どもたち)