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東日本大震災活動レポート

福祉サービス

社会福祉施設に車両331台寄贈
訪問介護や送迎などのサービス再開へ

12/03/28

「日赤からの福祉車両は小回りが利くので、細い道が多い市内でも安心して運転できます。」と喜びの声を上げるのは、宮城県岩沼市の特別養護老人ホーム「赤井江マリンホーム」で施設長を務める小助川さん。日本赤十字社が同ホームに送った車いす用の昇降リフトがついた車両を、40人の入居者の病院送迎などに利用しています。

 東日本大震災では岩手、宮城、福島で多くの社会福祉施設が被災しました。利用者の送迎や訪問介護に使う福祉車両も失い、運営再開に至っても業務に支障が出ていたものです。そこで日赤は平成23年12月から、各県の調査で支援ニーズがあった194施設・機関に、福祉車両331台の寄贈を開始しました。
 「赤井江マリンホーム」も寄贈を受けた施設の一つです。地震直後には、仙台空港に避難し、利用者は全員無事だったものの、備品は車両を含めすべて津波で流されていました。寄贈を受け、小助川さんからは「本当にありがたい」と感謝の声が聞かれています。
 また、福祉車両は市町村などにも贈られ、行政の社会福祉サービスにも活用いただいています。

 日赤は今後も、世界各国から寄せられた海外救援金を財源に、高齢者や障がい者などが安心して生活できるよう、支援を続けていきます。

(写真)車いすを使う利用者が福祉車両に乗る様子