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東日本大震災活動レポート

ボランティア

赤十字広報特使(女優・藤原紀香さん)の活動(3)
「支援の火を絶やさないで」2度目は岩手県被災地を慰問

11/05/12

◆5月5日
 被災地支援活動として2度目となるこの日は、岩手県・盛岡市の日赤岩手県支部災害対策本部を訪れ、県内の避難所の状況や日赤の活動について報告を受けました。
(写真:災害対策本部で説明を受ける)

 翌日の被災地慰問に備え、高齢者生活支援活動として現地で活動している日赤介護チームから「ホットタオル」や「足湯・マッサージ」などの避難所生活での健康維持に役立つ講習を受けました。

◆5月6日
 共に現地入りした歌手の大黒摩季さん、元K-1ファイターの武蔵さんと岩手県遠野市のボランティア団体「遠野まごころネット」を訪問しました。
 サプライズで参加した出発前の朝礼では、日赤防災ボランティアをはじめとする全国から集まったボランティア総勢300人を前に、「長い復興支援になっていきます。みなさんもお体に気をつけてともに頑張っていきましょう」と激励のあいさつ。「これからはこころのケアが大切になってきます。決して途絶えない五輪の火のように、支援の火を灯し続けていってください」と訴えました。
(写真:3人で元気を注入)

 JR釜石駅に隣接する鈴子広場で開設された仮設診療所を訪問。救護班から、「被災地で医療活動を行う日赤救護班は、今回の震災ではすでに600班以上が派遣されている」と説明を受けました。
「復興が進むにつれ、徐々に地元医療機関の診療再開に連動し、撤退してゆく他の医療支援チームがある中、最後まで被災された方々のそばに寄り添い続けるのが赤十字。そうした決意を改めて感じました」と話しました。

 この日、初めに訪れた避難所は、ほぼ全壊した釜石市街地に最も近い旧釜石第一中学校。
 薄暗い体育館にいる100人程の被災者一人ひとりに声をかけ、手を握り、肩を寄せ合うなどの心のふれあいを行いました。友人であるプロ野球横浜ベイスターズの三浦投手とタレントのキャッシー中島さんから託されたプレゼントは、避難所の管理者である釜石市職員・青柳さんへ贈呈。感激のあまり声が出ない青柳さんを見て、思わず紀香さんが抱きしめると、周囲から大きな歓声と拍手が湧き上がりました。

 釜石市から車で90分、陸前高田市にある特別養護老人ホーム「高寿園」は避難所にもなっている施設です。日赤介護チームは4月20日から、ここで暮らす高齢被災者を対象に「ホットタオル」や「足湯・マッサージ」などの癒しサービスを他のボランティア団体とともに始めています。
 前日に講習を受けた紀香さんは、一人ひとりに優しい言葉をかけながら、足湯マッサージなどを行いました。「皆さんと触れ合うことができてとても良かった。これからも末永くサポートしていきたい」と話しています。
(写真:マッサージをする藤原さん。「綺麗な指輪ですね」)

 最後に訪れたのは、4月8日に仮設住宅第1号が完成した陸前高田市立第一中学校。学校ではすでに授業が再開されていたため、すべての生徒に会うことはできませんでしたが、三浦投手から託されたグローブとボールを野球部の生徒に手渡しました。
(写真:先生にサインをプレゼント)