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東日本大震災活動レポート

教育支援

「ピカピカのベッドや身長計が届いたよ!」
子どもたちの健康を守る保健室への支援

11/10/28

「渡波(わたのは)小学校の保健室はほぼ水没。使える備品はほとんどありませんでしたから、寄贈はとてもうれしかったです」。日本赤十字社は、震災で被災した岩手・宮城県内の学校99校に保健室の備品や消耗品を寄贈しました。世界の赤十字社から寄せられた「海外救援金」による、教育支援事業「KIDS CROSS Project(日赤キッズクロスプロジェクト)」の一環です。

 宮城県石巻市立渡波小学校では、10月7日に1年生の身体測定が行われました。8月末に完成した仮設校舎には、すでに真新しい身長計や視力計、ベッドなどが配備されています。「背が伸びたかな?」、子どもたちは久しぶりの身体測定にちょっぴり緊張気味。お行儀よく並んで、身長と体重を測ってもらいました。

 震災では1階の3分の2の高さまで津波に浸かった渡波小学校。5月から他校を間借りして授業を再開したものの、「教室だけでなく、健康診断に使う備品もその都度拝借していました。だから、日程の調整などで、なかなか希望通りにいかない面もありました」と同校の養護教諭、狩野陽子先生は振り返ります。

 日赤の備品寄贈には、うれしさと驚きがあったという狩野先生。「市に要望を出してはいましたが、保健室の備品は後回しになると思っていたのです。それが日赤から寄贈していただけると聞いて、びっくりしました。子どもたちの健康維持に役立てていきたいですね」と抱負を語っています。