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東日本大震災活動レポート

教育支援

新しい友達、いっぱいできたよ!
「サマーキャンプ2012」に被災3県の子どもたち3451人が参加

12/08/31

 震災で傷ついた子どもたちに北海道の大自然を新しい仲間との出会いの中で楽しく過ごしてもらおうと、日本赤十字社では3泊4日の「サマーキャンプ2012 in クロスヴィレッジ」を7月21日から8月23日まで、ルスツリゾート(虻田郡留寿都)で11回にわたって開催しました。岩手、宮城、福島の小学5年生から中学3年生が毎回300人以上参加。「放射能を気にすることなくのびのび過ごせた」「初対面の友達と仲良くなれた」など、楽しい夏の思い出をたくさん作りました。(写真:北海道の大自然の中で芋ほりを体験)
 海外救援金による東日本大震災復興支援事業のうち、「子どもに笑顔を!」を合言葉とする教育支援(日赤キッズプロジェクト)の一つとして企画されたもの。


 子どもたちは大自然の中での渓流えさ釣りや乗馬、農作物収穫、酪農体験など4日間のプログラムを通して、思い切り体を動かしました。自分や周りの人を助けられるようになるため、救急法も学習。心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方、三角巾による止血法などを体験しました。(写真:AEDの使い方を練習)
 このキャンプの実施に当たっては、青年赤十字奉仕団や青少年赤十字全国指導者協議会などのほか、10の企業・団体が協力。延べ850人以上のボランティアスタッフが子どもたちの安全を見守りました。


「サマーキャンプに参加しなければ絶対に会えなかった人と友達になれた!」とうれしそうに教えてくれたのは、宮城県から参加した五十嵐かなた君。自由に選択できるプログラムではレザーワークに挑戦しました。「皮に刻印を刻むのが楽しかった。皮は使えば使うほどいいというので、バッグなどにつけたいです」と、出来上がったキーホルダーに満足げな様子でした。(写真:第11グループのお友達全員で記念撮影(写真中央でグループパネルを持つ五十嵐くん)
 楽しく皆で過ごした4日間が無事に終わり、最終日に挨拶に立ったクロスヴィレッジの村長は、「一番の思い出は、人と人とのつながりではなかったかなぁと思います。4日前に初めて会ったのに、こんなにも自分のことを考えてくれる仲間、そして、思いやってくるグループサポートのお姉さん、お兄さんたち。こんな素敵な仲間に会えたことが最高の思い出でですね。」と振り返り、また、世界97の赤十字社の支援によって今回のキャンプが開催できたと語り、「大きくなっても赤十字のファンになってください。赤十字を好きになってください」と子どもたちに呼びかけました。