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東日本大震災活動レポート

教育支援

避難中の楢葉町に「こども園」再建支援
~遊具やスクールバスも~

13/01/09

稚園と保育所、子育て支援センターの機能を併せ持つ「あおぞらこども園」の仮設園舎建設を支援しました。
 建設場所となったいわき明星大学内には、楢葉小・中学校中央台仮設校舎も国などの補助により併設され、平成24年12月19日に開校・開園式が行われました。
 開園式には、これまで市内の民間企業施設で授業を続けていた楢葉北小、楢葉南小、楢葉中の在校生142名(小86、中56)も参列し、各校代表によって「避難生活の中でも感謝を忘れず、町に戻れる日まで頑張ります」と希望の言葉が述べられました。
(写真左:開校・開園式の様子)

 日赤では、ぶらんこやジャングルジムなどの屋外遊具、小中学校で使用するマットや跳び箱などの体育備品、またスクールバス2台も寄贈しています。 
 今回の日赤支援は、平成24年1月に会津美里町からいわき市に再移転後、独自の教育施設を建設したいとする楢葉町からの依頼によるもので、不便な避難生活においても、子どもたちが健やかに成長し、学業やスポーツが支障なく行われることを目的としています。財源には各国の赤十字社から寄せられた海外救援金が用いられました。
(写真右:保育室内の様子)

「あおぞらこども園」は震災以来、約1年10カ月ぶりの再開です。
0歳から5歳まで22人の園児(予定)は、1月5日の入園式から通園を開始しました。
 警戒区域再編後も避難が続く楢葉町の住民は、現在も全国26か所に分散生活を送っていますが、これから徐々に町の学校施設が拠点となって、将来を担う子どもたちの元気な声が戻ってくるとともに、町民コミュニティーの再建も期待されています。
 福島県内でのスクールバス寄贈はこれで合計7台となり、今回の車両には、楢葉町教育委員会の鈴木課長のデザインしたロゴマーク「ゆず太郎」を取り入れました。鈴木さんは、「町の復興を見据えたとき、ただ復興させるのではなく、「戻りたい町」に復興させたい」と思いを述べています。
(写真:ゆず太郎キャラクターと日赤のキッズクロスプロジェクトロゴマークがデザインされたスクールバス)