ホームページ > 東日本大震災活動レポート > 教育支援 > 被災地の子ども見守る安心の館=放課後児童クラブ 赤十字支援で岩手県山田町に完成

東日本大震災活動レポート

教育支援

被災地の子ども見守る安心の館=放課後児童クラブ 赤十字支援で岩手県山田町に完成

15/05/20

放課後児童クラブ外観2

完成したクラブは木造平屋建てで約140平方メートル。平成27年4月から豊間根小学校の児童など約30人が利用しています

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県山田町豊間根地区にこのほど、子どもたちが放課後を伸び伸び過ごしていくための施設として「放課後児童クラブ」が完成しました。

 台湾赤十字組織から寄せられた海外救援金を活用し、日本赤十字社が建設を支援したもの。3月26日には台湾赤十字組織の王清峰会長も出席し、お披露目会が開かれました。

 被災地の復旧・復興には、地域住民の就労環境整備が不可欠。小学生児童を抱える家庭にとっては、放課後の子どもたちを安心して託せる施設の整備が課題になっています。

 同町ではこれまでに4つの放課後児童クラブが運営されてきましたが、未整備の学校区もあり、全区への早期整備が求められていました。
 台湾赤十字組織からの海外救援金を活用して建設された放課後児童クラブは、昨年4月にオープンした山田北小学校放課後児童クラブに続いて2カ所目になります。

祝辞を述べる台湾赤十字組織王会長.JPG

お披露目会で祝辞を述べる台湾赤十字組織の王会長

 地域住民や関係者ら約30人が出席したお披露目会では、佐藤信逸町長が「子どもたちが安心して集い、人間関係を深められる場になってほしい」と挨拶。

 台湾赤十字組織の王会長は「(放課後児童クラブは)国の未来を担う子どもたちの安心な学習環境となるもの。これも一つの人道です。子どもたちの健康で幸せな成長を心より願っています」とお祝いの言葉を述べました。

 日赤を代表して参加した岩手県支部の早野義夫事務局長は「被災地の復興の歩みは、まだ続きますが、私ども日赤は、国内外の皆さまと共に被災者の復興への歩みを支え続けます」と今後に向けた決意を表明しました。