WORLD NEWS:コロナ禍の赤十字ボランティア

“ボランティアは暗闇の中の光” コロナ禍の世界で赤十字ボランティアが急増中

ⓒSpanish Red Cross  スペインの赤十字ボランティアは、自転車に乗って町中を回り、正しい感染予防の啓発やマスクの配布を行う

全世界に広がり続けるCOVID-19、その感染者数は9615万人*を超えました。そんな中、赤十字ボランティアの新規参加者数が急増。過酷な状況下で支え合い、COVID-19に立ち向かおうと、世界各地のボランティアが連帯を強めています。

*2021年1月20日時点

年齢もキャリアもさまざまな人々が 赤十字ボランティアとして立ち上がる

2020年、新型コロナウイルス(以下、COVID-19)のパンデミックが続く中、世界中で30万人近い赤十字・赤新月社ボランティアが新たに誕生しました。アメリカ赤十字社(7万8千人増)、スペイン赤十字社(6万3千人増)、イタリア赤十字社(6万人増)、オランダ赤十字社(4万8千人増)、ケニア赤十字社(3万5千人増)などで記録的なボランティアの新規登録があったほか、COVID-19の感染例が報告されていないツバルでも、130人以上の新規ボランティアが参加しました。
 新旧のボランティアは力を合わせ、食料や医療品の配付、患者の搬送、検査や接触者追跡の支援、こころのケア、マスクなど個人防護具の配付、正しい情報の発信など、幅広い活動を行っています。
 ウガンダ共和国の首都、カンパラの学生トレイシーさんは、ロックダウンにより学校が休校となった3月にウガンダ赤十字社にボランティアとして参加。「ウイルスから私の地元を守りたいと思い参加しました。感染症予防や啓発のスキルを身につけ、人々に奉仕することができ、地域社会とのつながりを実感できています」とトレイシーさん。また、アイスランド赤十字社が運営する感染者隔離センターで支援を受け、回復後にボランティア活動に参加した学生のアダさんは「支えてくれた赤十字に感謝し、自分と同じような状況にある人々を助けたい」と語りました。

闇に覆われ、分裂したかに見えた世界 そこに差したボランティアという光

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のフランチェスコ・ロカ会長は、昨年の12月5日の国際ボランティアデーに声明を出しました。
「今年は前例のない人道的なニーズに応え、前例のない人々の優しさを目の当たりにしました。COVID-19によって未来は暗く、世界は分裂しているように見えるかもしれませんが、連帯と平和、地域社会への支援といった行動すべてに価値があります。何百万人もの赤十字ボランティアは、暗闇の中の真の光です。彼らの計り知れない思いやりと勇気に深く感謝するとともに、ウイルスの犠牲になった人々のことを忘れないようにしたいと思います」 
 まさに、ボランティア新時代の幕開けです。

ⓒItalian Red Cross イタリア赤十字社によるボランティア参加を呼びかけるポスター

この記事は赤十字NEWS 2021年2月号の掲載内容をオンライン用に編集したものです。
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