世界の赤十字・赤新月社が集まる会議で日赤が"核兵器廃絶"を発信

世界中の赤十字関係者とジュネーブ条約締約国政府の代表が集まり、世界の人道問題を話し合う「赤十字の国際会議」

ブータン王国とマーシャル諸島共和国が国際赤十字・赤新月社連盟の加盟社に!

代表者会議に出席し、広島でのフォーラムの模様について語る日赤ユースボランティアの足立晴香さん

12月、スイスのジュネーブで2年に1度開かれる連盟総会、赤十字代表者会議が開催されました。世界で起きている災害や紛争などの問題についてさまざまな議論が交わされましたが、中でも大きなテーマの1つとして取り上げられたのは、世界各地に被害をもたらしている「気候変動」です。今回、気候変動による困難に直面している2つの国、ブータン王国とマーシャル諸島共和国が国際赤十字・赤新月社連盟に加わり、加盟社は192社になりました。集中的な豪雨にたびたび見舞われているブータンでは、鉄砲水や土砂災害などが頻発。マーシャル諸島は干ばつ被害を支えた小さなコミュニティがマーシャル諸島の赤十字社の母体にもなっています。
 会期中には4年に1度開催される「赤十字国際会議」も併せて実施。世界中の赤十字関係者およびジュネーブ条約締約国政府の代表が参加するもので、赤十字の最高議決機関という重要な役割を担っています。

日赤ユースボランティアが自分たちの言葉で核兵器廃絶への取り組みを報告

新たに国際赤十字・赤新月社連盟に加盟した、マーシャル諸島共和国の赤十字社社長(左)とブータン王国の赤十字社事務総長(右)

赤十字代表者会議の場では、日赤が核兵器廃絶に向けた取り組みとして活動報告を行い、核兵器禁止条約の発効に必要な「50カ国の批准」という今後の課題を指摘しつつ、「より若い世代に確実にバトンを渡していくこと」の重要性を主張。日赤による若年層へ向けた取り組みとして、2019年7月に11カ国の赤十字ユースボランティアが広島に集結したフォーラムの模様などを実際に参加した日赤ユースボランティアが報告しました。広島赤十字・原爆病院への訪問や被爆者との対話の体験を語り、広島や長崎での「フラッシュモブ」を使った啓発活動など、若者の視点ならではの取り組みを積極的に提案しました。
 また、今回開催された「赤十字国際会議」では、新しい仲間として加わった2国の課題や若い世代の主張など、多用な意見を取り入れながら深い議論が展開されました。日赤も世界各国の赤十字・赤新月社と協力しながら、世界の人々が直面する人道課題に取り組んでいきます。

この記事は赤十字NEWS 2020年1月号の掲載内容をオンライン用に編集したものです。
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