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プレスリリース

赤十字の会長に近衞社長が就任
アジア出身者で初めてのリーダーに!

09/11/19

 日本赤十字社の社長、近衞忠煇は11月19日ケニア・ナイロビで行われた、国際赤十字・赤新月社連盟(本部・ジュネーブ/以下、連盟)総会にて15代目の会長に選出され、22日から就任します。アジア地域からの会長選出は、1919年の設立以来、90年の歴史の中で初めて。任期は11月22日から4年間です。
 総会で就任の挨拶に立った近衞新会長は、「平和への道程がいかに遠くとも、我々は立ち止まることは許されません。この総会を機会に我々の使命を再確認し、新たな第一歩を踏み出していきましょう」と決意を表明しました。
 選挙は連盟に加盟する世界186の国と地域にある赤十字社・赤新月社の代表による投票で行われ、70票*を獲得したベネズエラ赤十字社のマリオ・ビラロエル社長に対し、近衞は107票を獲得しました。
 近衞新会長は2005年から連盟副会長を務め、中国大地震などの際には、連盟を代表して被災地を視察。救援活動の先頭に立ち、赤十字の役割を果たしました。
 会長に就任し、今後は世界に広がる赤十字運動のリーダーとして、災害の被災者救援や、日ごろから保健衛生活動を行う186社の基盤強化などに取り組み、国連などの舞台で赤十字の人道理念を訴えて参ります。                   *186社の内棄権した社が9社ありました。

■会長就任の演説
 Spirit of Togetherness (連帯の精神)をモットーに、会長に選出されたことを光栄に思います。選出してくださった皆さんに感謝し、そのご信託に応えるべく全力を尽くすことをお約束いたします。
 今年は赤十字思想が誕生してから150周年の記念すべき年にあたります。この間、次々と人道的試練が立ちはだかり、赤十字は一刻も休まる時がありませんでした。しかし、人類がもっとも共有し今日まで生き続けている、ほとんど唯一で普遍的な価値観こそが「人道」です。連盟を形成する186の赤十字社、赤新月社は実に多様であり、連盟への思いや関わり方もまたさまざまですが、その国際的に広がる赤十字の運動の心を一つにしてともに連盟の発展のために力を合わせてゆくことを決意しております。
■連盟2020年戦略
 近衞新会長の下、国際赤十字・赤新月社連盟は2020年に向けて、以下の3つの戦略的課題に重点的に取り組みます。
<課題>
①創設時から連盟の存在意義である災害救援また中長期に亘る復興支援事業の強化
②気候変動の影響による災害を予防、保健衛生状態を改善するための開発事業
③移民問題などに対応し、人々を孤立、排除、摩擦から保護し、社会の構成員として
認め支えあう活動の強化です。
<重点的取り組み>
①各社の組織基盤の強化:救急法の普及、ボランティアの育成など災害時に備えた活
動を行う組織をより強化します。
②人道外交:国内・国際的な舞台で、意思決定に関わる人々へ赤十字としての人道的
意見を積極的に伝えます。
③連盟事務局の強化:より効果・効率的な災害救援事業を行うため、186社が一致団結
するために連盟事務局機能の強化に努めます。

■近衞忠煇プロフィール
 赤十字の創始者アンリー・デュナンと同じ5月8日(1939年)生まれ。学習院大学卒業後、ロンドン大学London School of Economics (国際関係論)卒業。1964年日本赤十字社入社。合計8年間のジュネーブ勤務を含む国内外で赤十字の事業に携わり、2005年4月日本赤十字社社長に就任。同年11月からは連盟の副会長も兼務。       ※「衞」「煇」の漢字にご注意ください。


■国際赤十字・赤新月社連盟の概要
(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies)               
【設立】 
 1919年第一次大戦後、米、英、仏、伊、日の五社の提唱により、平時の赤十字活動を推進する国際的な連合体としてパリに設立。1939年ジュネーブに移転。1963年ノーベル平和賞を受賞。
【組織】
 各国赤十字社・赤新月社の連合体で、独自の憲章を持つ国際機関。1994年国連総会のオブザーバーの地位を取得。ジュネーブの事務局のほか、世界65カ国に代表部を設置。ジュネーブ事務局250人、地域代表部に352人。(内日赤出向者2名)
【任務】
 ①各社の人道的活動の支援・推進、②各社の連絡調整・事業内容の研究、③各社の設立・発展の促進、④災害時の国際救援活動の調整
【財政規模】 
①事業予算 : 3億8400万スイス・フラン(約329億5300万円 2008年) 
②本部予算 :    5980万スイス・フラン(約51億2000万円2008年)
【活動の特徴】 
①創設以来の災害救援-2000件以上の緊急支援要請を発し、1923年の関東大震災への救援金(現在の価値で1,400億円相当)は2004年のスマトラ島沖地震・津波災害までは史上最大規模。
②世界で9000万人以上の赤十字ボランティアによる保健・福祉事業の実施。
【日赤の拠出額】
 アメリカ赤十字の19%に次いで、7%の分担金約2億1400万円及び事業費約31億8100万円(2008年度)を拠出

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