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プレスリリース
フィリピン台風:日赤看護師2名が保健・衛生で支援活動を展開中
09/10/03
日本赤十字社(以下:日赤)は、9月26日の台風16号(Typhoon Ketsana)で甚大な被害を受けたフィリピンの被災地に10月2日、看護師2名を派遣し、避難所となっている小学校でフィリピン赤十字社が行う救援活動を支援しています。また、約900万円相当の物資支援も決定しました。
被災から1週間、避難所では、風邪・気管支炎・皮膚病などで苦しむ人もおり、劣悪な衛生状況で感染症の心配もあると報告されています。
国際赤十字は、被災者10万人を対象に9カ月間の支援計画を発表、約2億7,000万円の資金援助を世界各国に呼びかけました。以下は、現在、日赤看護師から届いた活動報告です。
*派遣している日赤看護師 西村尚美(神戸赤十字病院)/ 勝占智子(徳島赤十字病院)
■小学校の教室で避難生活をおくる人々
首都マニラから車で約2時間、マリキナ市内に到着。道路にはごみの山、なぎ倒された木々、全壊した家屋と、マニラ市内では見られなかった光景が広がっていた。
避難所となっているナンガ小学校の教室には家族(4~7人)6~20組が生活しており、人と物、洗濯物やゴミであふれている。教室に入れなかった家族は廊下で生活している。壁や窓など何も遮るものがないため、強い風と雨がそのまま家族たちの体に当たっていた。
■救護所設置と同時に長蛇の列
3時間で146人の診察を行った。子どもを中心に咳、喉の痛みを訴えるケースが多く、ビタミンの栄養剤も配付した。狭い教室に多くの家族が生活しており、日中は埃が舞い、雨が降ると泥水で床が汚れるといった劣悪な環境下では、感染症の拡大が心配される。
頭痛や肩こり、不眠を訴える人も目立った。避難する時にけがをした人や家の片付け中に割れたガラスの破片や木材でけがをした人など、傷の手当を受けた人は51人にのぼる。避難所の床も泥で汚れ消毒剤が不足する状況下で傷口の清潔維持が困難な環境である。
■健康と安全を守る衛生教育
下痢や感染症を防ぐために、教室を回り、衛生指導を行った。ゴミをきちんと捨てること、手洗いをしっかりと行う必要性について説明。今病気にかかっていないか、何に一番困っているのかなどの話も併せて聞いた。下肢の外傷、下痢、発熱、慢性疾患(糖尿病や脳卒中)を持つ人が体調不良を起こしている例がみられた。
■体調不良で復興への意欲失う人も
子どもたちが私たちの手を取り、物をせがむこともあった。生活道具が洪水で流されてしまい、避難所が生活の場所になっている彼らにとって救援物資がすべてなのだという。立ち直ろうと思う意欲が体の不調で一気に消沈してしまったと訴える女性もいた。避難所の小学校には使用期限がある。今後の生活が不安で頭痛、不眠を訴えるケースもあり、こころのケアの必要性は明らかだ。現在、フィリピンには大型台風17号が近づいており、次の災害を危惧する人もいた。
■赤十字の救援活動
今後、国際赤十字は、衛生キット、キッチンセット、衣料、飲料水用タンク、日用品セットの配付、飲料水の提供、医療・保健衛生サービスの提供、仮設住居の設置、被災村落における今後の防災対策の指導などを行います。
日本赤十字社は、クアラルンプール(マレーシア)に備蓄している、衛生セット(1,000セット)及びフリースの毛布(10,000枚)を現地に空路で輸送することとしました。
■本件に関するお問い合わせ先
現地に居る2名の看護師に直接電話でご取材いただくことができます。
詳しくは日赤企画広報室へお問い合わせください。
日本赤十字社 企画広報室 浦、津村、松本 TEL:03-3437-7071